11月20日の夢(噴水のスイッチ)

 パーティーの後、詩人のA氏がぼくの新居に行きたいというので、連れ立って家に向かう。マンションのエレベーターに乗り込むと、外国人の男性がグランドピアノといっしょに乗ってくる。目的の階で降りようとしたが、グランドピアノがドアに引っかかってなかなか降りられない。

 やっと外へ出てマンションの廊下を進む。家人が血相を変えて、反対から走ってきて擦れ違うが、ぼくらには気づかない。鍵を忘れたのだろうか。新居にたどりつき、大きな鍵を取り出して差し込む。それは噴水のスイッチで、華麗な噴水が夜空に噴きあがる。

 そこは夜の山林の中である。雨のように水滴が顔を打つ。ぼくはA氏に「噴水だからね」と言う。マンションは西洋の城館のように古くて広大だ。ぼくはそこにA氏を招き入れる。

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