1月25日の夢(欠落した階段)

 駅のホームから階段を昇って会社に戻ろうとすると、途中で三段の欠落があって、それ以上昇れない。工事の人に尋ねると、「上へ行く階段は今すべてこうなっています。でも使っていただいても構いませんよ」という。もう一度昇ろうとするが、やはり欠落した三段の幅は足が届かないから、無理である。「これじゃ昇れないです。それに階段の上の事務所で働いている同僚たちは皆これを知りません。昇るも降るもできないじゃないですか。一体工事はいつまでかかるんですか」と抗議すると、「6日から2週間ぐらいかな」と答える。「えーっ、その間、上に閉じ込められた人たちはどうするんだ?」とびっくりする。

 クライアントの男性と地方に出張することになる。工事の影響でお弁当が用意できない。途中の駅のホームは無人だが、先端にある石のベンチにお弁当がわりのプラスティックトレイが二つ並んでいる。トレイの中身はナポリタンだが、パスタが縦に一本ずつきちんと並べられている。ぼくとクライアントはそれを一本ずつお箸でつまんではベンチに並べる。これはクライアントが用意してくれたんだろうか。それともぼくが自分で用意したものだったか。

 夜の闇に沈んだ川面に機械のようなものが見える。それを見てクライアントは「ああ、あれがそうですね」と言う。ぼくは「違いますよ」と否定する。「昔、オイルショックのあと、物が皆なくなって、コーヒーとかもすごくまずくなったことがあったでしょう?」 すると「ああ、そんなことがあった、あった」と彼は言う。「ええっ? この人、そんな頃にもう生まれていたんだっけ」と、若いはずのクライアントの顔を改めてしげしげ眺める。

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