12月10日の夢(身障者施設)

 秋田の身障者施設を取材で訪ねる。ここを訪れるのはもう何回目だろうか。女性の園長にインタビューした後、子供たちのいる部屋を2つ横切る。ふすまを開けながら「入っていいですか」と言うと、最初の部屋はすんなり入れたが、2つ目の部屋で「今着替え中だからだめ」と制止される。女の子たちが着替え終わるのを待って、さらに先へ進む。
 そこは広いホールで、白いシャツに白いパンツの男の子たちが運動会をしている。あれ、ここにこんな部屋があったっけ? と戸惑う。男の子たちの席の間の通路を進むが、子供たちが邪魔で進めない。わきの通路を使って、ようやく出口にたどりついたところで、逆にそこから入ってきた中年のがっしりした男に誰何される。男はぼくが怪しい侵入者だと誤解したらしい。しかし、よく見ると、彼は以前の取材でも会ったことがある。そこで、「ぼくはもう3回、いや5回も取材に来ました。あなたの顔も覚えていますよ」と言う。相手はようやくぼくを思い出し、隣にいた同僚に「この人は定年で退職された後も、こうしてフリーでやっておられるんです」と、ぼくを紹介する。これで、ようやく外に出られそうだが、かんじんの靴を園長室の玄関に置いてきてしまったことに気づく。おまけに男に挨拶しようと、懸命にポケットを探るのに、名刺が見つからない。

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