9月30日の夢(船に乗る)

 会社に勤めていたのだが、外出先でもう元の生活に戻るのがいやになった。放浪の旅に出よう。それにしてもここはどこなのか? 新宿から湘南にかけての海沿いであると思うのだが、目を凝らしても知っているランドマークは見当たらない。
 歩いているうち、なぜか服を脱いでしまい、パンツ1枚になる。その格好で歩き続けると、大きな駅に着いた。線路を越えて、ホームに上がる。すると、ホームに次々とやってくるのは電車ではなく、船だ。ちょうど出発する大きな船には乗り損ねた。次に来たのは小さな船で、船首に立つ船頭は朝鮮の人らしい。駅のマイクが「違反だから船を移動させなさい」と繰り返すが、彼は動じない。乗客も既に数人が乗っている。ぼくも乗り込む。綱にぶら下がって、反動で船内に飛び降りるのだ。マットレスの空いている部分に降下しようとするが、先客の男性の足の上に着地してしまいそうになる。だが、なんとかそれは避けられた。
 ところが先客たちはぼくに、この船に乗るには切符が要ると言う。その切符は船のマストのようなところに吊るされている。空中ダイビングをして、それを手にしないと乗ってはいけないのだ。運動神経のないぼくにはとても無理だ。ぼくはすごすごと船を降り、次に来た別の船に乗る。
 そこには一人の少女が乗っている。少女とぼくは最初、二人掛けの同じシートに仲良く座っているが、途中で彼女は前の席に移る。そこに座っているのは彼女の父親らしい。さらに少女はそこから別の男性のいるシートに移る。
 船が港に着き、全員が降りる。ぼくはあいかわらずパンツ1枚だ。港から続く道をぼくも少女たちの後について、あてもなく歩き始める。

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