10月4日の夢(ご馳走だらけの家)

 子供のぼくは一人で大きなお屋敷で留守番をしている。母の帰りを玄関で待ちわびていると、いつのまにか母が庭先で洗濯物を取り込んでいる。もう帰っていたのだと安心する。
 今度はスペインにあるような白亜の家にいる。そこにはD社のT専務がいて、さまざまなご馳走を作っている。それが床一面に並べられ、足の踏み場もない。痩せ細った猫が現れ、空腹に耐えきれずおすしや卵焼きにむしゃぶりつく。ぼくは慌てて猫を追い払う。どうやら食べられずにすんだようだ。
 そこへ荒くれ者の兵士三人が現れ、ガスコンロにかけられた鍋の中の料理を夢中で頬張るが、そのとたん三人とも悲鳴を上げる。ものすごく辛い味付けにしておいたのだ。
ぼくは急いで外に出て、彼らが逃げ出さないよう、外からドアを押さえる。何事も起こらないので、そっと中を覗いてみようとドアをそろそろ開けるが、ドアは三層の板に分かれてしまい、その一層目だけが開き、あとの部分は閉じたままだ。

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