11月30日の夢(グルービングタイピスト)

 珍しく若い詩人のKくんから電話がかかってきた。ぼくが作っているある神社のチラシに載っているスタッフ表に間違いがあるというのだ。「Oさんからも聞きました?」と言う。「いや」と答えると、早口でしゃべりだしたが、ぼくは受話器を耳から離して持っているので、殆ど聞き取れない。「えっ、聞き取れないよ」と何度も聞き返す。ようやく受話器を耳に当てることができた。彼は「グルービング・タイピスト」と言っているらしい。確かにぼくのチラシには眼鏡をかけたタイピストの男の顔写真が載っている。「そうです。これは専業ではないんです。専業ではないんです・・・」と、彼は何度も繰り返して言う。

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