3月4日の夢(生きていた幼友達)

 子供の頃、ぼくの幼馴染だった大好きな少女が、白バイの先導付きの救急車で運ばれていった。それきり少女は帰ってこず、ぼくは彼女はそのまま死んでしまったものと信じていた。
 だが、おとなになってある建物で階段を降りていると、下から登ってくる二人連れの女性とすれ違った。その一人が口にしたある言葉で、ぼくは電流が走ったようなショックを受けた。それは彼女とぼくだけが知っているはずの、秘密の言葉だったからだ。彼女は生きていて、ちゃんと成熟した女性になっていたのだ。彼女もぼくに気づき、ぼくらは涙にくれて抱き合う。
 公園を歩いていると、今まで平地だったところが、ものすごい断崖になっている。ぼくはそこを降りて、向こう側へ行かなければならない。崖を石や根につかまってそろそろと降りるぼくを、お巡りさんやガードマンが総出で、手助けしてくれる。おんげで、ぼくは無事に向こう側の地上へ降り立つことができた。ほっとして、なにげない顔で歩き出すが、さっきまで拡声器を使ってみんなが大騒ぎでぼくを支援してくれていたので、人々の注目が自分に集まっているようで、なんだか恥ずかしい。

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