10月1日の夢(口パク講演会)

 女性スタッフと一緒に地方へ講演会の取材に行く。休憩になり、控室から戻ると、故人であるN元社長が手前の部屋で腰を下ろしている。
 ホールではピアニストのリヒテル氏の演奏を記録した大きな録音機を手に、有名な調律師が定期調律の大切さについて講演を始めたところだ。女性スタッフを探すが、彼女の姿はない。目の前に男がいて、ぼくに会釈をして、ぼくのために場所をあけてくれる。タレントの魚くんである。すると、目の前に男がいて、ホールの講師の話に合わせて口をぱくぱくさせている。つい、ぼくは男の口元を凝視して、話に聞き耳を立てる。だが、本当に話しているのはここからは見えない、ホールにいる講師のはずだ。ぼくはそのことにはっと気づき、男から視線をそらす。

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