2月17日の夢(コンクール)

 ぼくはあるクリエイティブスタジオに勤めている。社員全員であるコンクールに出す作品をそれぞれ制作することになった。みんな悠然と作っているように見えたので、ぼくものんびりとやっていると、いつのまにか彼らの作品はどんどん完成している。ぼくはアーティストとしては殆ど素人だし、とてもセンスの良いものは作れそうにない。それにある程度できたと思う作品は、なぜかどこかへ消えてしまい、何日経っても完成しない。それでも先輩が「なかなかいいじゃないか」とほめてくれるのに、少し自信が出てきた。先輩たちの中には作品を既に映像に取り込み、試写をしている人もいる。ぼくだけがいつまでも一人、へたくそなコラージュ作品に取り組み続ける。

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