1月5日の夢(試験)

 教室に座っている。突然、試験をやるという。「簡単だから」と先生が言うので、受けてみることにする。ぼくは自信満々で答案用紙を埋めていく。全部解答してのんびり周りを見回している。だが、答案用紙を裏返してみると、なんと裏にも問題があった。しかも難問ばかりだ。あと10分しかない。大いに慌てる。「役者にとって必要条件として正しいものに丸をつけよ」という問題があり、三項目が記されている。「皆が同じ考え方で、同じ能力を持っていること」というのがある。これは一見丸のようだが、芸術は多様な考え方と異能のぶつかりあいだ。ペケが正しいだろう。次の問題は変にくだけた口調で、「帝劇がお好きなようですね。どうしてそんなに好きなのですか?」とある。その次も帝劇に関する問題だ。もしかしてこの試験を作ったのは菊田一夫先生だろうか? ぼくは帝劇には行ったことがないので、正直にそう解答する。これで、走り書きではあるが、なんとか全問に時間内に答えられたようだ。

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