9月18日の夢(昔のクライアント)

 Y社のT氏が制作物の相談でぼくを訪ねてきた。T氏はぼくがY社のピアノの仕事を始めた頃のクライアントだった人だ。当時のままに若々しく見えるが、もう相当の年齢のはずで、支店長にでもなったのだろうかと思う。
 ぼくは彼と社員食堂で応対する。社員食堂は広い畳敷きの部屋に、座卓がいくつも並んでいる。その真ん中あたりの卓を囲んで話すうちに、昼休みになり、周りが社員たちでいっぱいになったので、いったん打ち合わせを中断する。
 午後、社員食堂の入り口の座卓で打ちあわせを再開する。T氏はおみやげのお菓子を持ってきていたが、ぼくは食堂の真ん中あたりの卓に煎餅や饅頭が盛られているのを見つけ、それを両手でつかみとって、打ちあわせの卓の上に並べる。
 若い同僚の一人が、T氏であることに気づかず、彼に対して失礼なことを口にしながら、傍を通り過ぎるので、ぼくはその男に注意する。彼も周りの同僚たちも急いで戻り、神妙に謝罪と挨拶をする。かえって、いい雰囲気になり、ぼくは安心する。
 それから、ぼくとT氏は廊下の壁に向かって置かれたデスクで、打ちあわせの続きをする。椅子はぼろぼろで、座ると、ぼくの方がT氏より低い位置になる。隣にあった椅子からクッションを取り、それを敷いて座ると、今度はぼくの方がT氏を見下ろす形になり、困ったなと思う。

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