8月11日の夢(出版記念会)

 出版記念会に行く。会場のビルの一階の奥にエレベーターがあったはず。ところが床に二つの白い長方形の痕跡があるばかりで、エレベーターがない。ぼくが右の痕跡の上に立つと、左の痕跡の上に後から来た眼鏡の男が同じように立つ。顔を知っているような気がして会釈をするが、相手はぼくを無視する。二人で床をどんどん踏み鳴らしてみるが、もちろんエレベーターはやってこない。
 しかたがないので、階段を探して登っていく。だが、ビルは改装中で、工事のためなかなか登れない。途中で何度もあきらめかけるが、ようやく会場の三階まであと一歩というところへ来る。その最後の階段は頭の上の高さに次の一段がある。足を思いきり上げて、その一歩を登りきるとやっと会場だ。既に到着していた女性が、「足の上がらない人は、この会に出席できないのよね」と言う。

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