8月29日の夢(梯子を昇る)

 名古屋の和風旅館に外国人の男性を含む数人で宿泊している。みんなで銭湯へ行くことになり、出かけようとすると、ぼくのケータイが鳴り出す。電話に出ようとするが、待ち受け画面からクマモンのような変なキャラクター画像がはみ出して、受信することができない。みんなの力を借りて、上からケータイを懸命に押さえつけ、なんとかその画面を消すことに成功する。その間に開けておいたドアから外人の男が入ってきて、流ちょうな日本語でお笑いのようなことをしゃべる。彼を追い出し、「最近、ああいう太鼓持ちみたいなのが流行っているんだって」と、ぼくはみんなに知ったかぶりをする。そうこうしているうちに、みんなは銭湯へ行ってしまい、同室者の中で残っているのは、黒い髭の外人の男とぼくだけになる。慌てて、玄関に飛び出すが、出口があちこちにある。「銭湯はこっちだっけ?」とぼくが指さすと、外人の男は「いや、あっちだよ」と反対方向を指さす。
 外へ出る。そこは学校の校門で、ぼくは志望する大学を受験するようだ。そのためにはまずこの校門を乗り越えなければならない。垂直に粗末な木の梯子が立てかけられている。ネットの先輩詩人であるIさんの声がする。「昇るのは簡単だが、降りるのが大変だよ」。ぼくは懸命に梯子を一段一段昇る。やっとてっぺんに着いた。反対側の梯子は垂直どころか、背中を下にして降りなくてはいけない。危険を覚悟して、反対側にぶら下がる。すると、意外にもぶら下がったまま、ぼくの体はすーっと下降し、簡単に校門の内側に入ることができた。

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