10月27日の夢(精神分析)

 新しくできたばかりの遊園地に行く。そこにある精神分析医のオフィスにぼくは出頭を命じられたからだ。立派な建物の二階にオフィスはあった。男性アシスタントがぼくをベッドに寝かせる。だが、医師を待つ間にふと気が変わり、ぼくはそこから脱走する。
 遊園地の中を疾走する間、空から色あせた桜の花びらの塊が、ばさっばさっと降り注ぐ。ぼくはとても身が軽い。追跡してくるアシスタントの男を振り切って、ぐんぐん疾走する。ある角を曲がって、ぼくはぱっと身を隠す。男は行き過ぎたところで立ち止まり、ぼくを探してあたりをきょろきょろする。「こういうのが一番辛いんだよ」と男は愚痴る。
 だが、ぼくは逃げるのをやめ、再び分析医のオフィスに引き返す。診察室に行く前に用を足そうと、トイレのマークのついた部屋のドアを開ける。だが、そこには洋服に金銀の飾りをつけた立派な身なりの男が二人、奥と右の玉座のように豪華な椅子に座って、執務している。だが、ここはトイレなのだから、二人に構わずぼくは床に放尿しようと思うが、結局あきらめて診察室に向かう。だが、ぼくにはもう男の言うがままに分析を受ける気持ちはさらさらない。
 

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