3月27日の夢(座れない椅子)

 何かのイベントに出かける。ホールは一階が大ホールで地下が小ホール。横長のトンネルのように、両ホールの入り口が見えている。ぼくはまず大ホールを覗き、それから小ホールの入り口まで行く。すると、後ろからついてきた男性スタッフが椅子を並べだした。横一列に5~6脚の椅子が並ぶが、ぼくに指定された椅子だけがぺちゃんこで高さがなく、とても座りにくい。
 ホールの中から旧知のピアニスト仲道郁代さんがドレス姿で出てくる。ぼくは彼女を呼び止め、「仲道さん、関係ないけど、『ピアノの本』の一色です」と挨拶する。彼女は足を止めて、「あら。関係ないけど、せっかく会えたのだから、握手をしましょう」と言って、ぼくに握手をする。
 その場を離れて歩いていくと、一人の女が携帯に向かって「財布に今三万五千円あるの」と大声で話している。ぼくは聞いてはいけないものを聞いたような気がして、慌てて女から遠ざかる。
 グループで車に乗り、花見に行く。美しい街路は両側に桜が咲いているらしいが、よく分からない。ただ、正面の突き当りには朱塗りの立派な寺院がある。みんな、「東京にもまだこんなお花見のできる道があるんだ!」と興奮する。そこで運転手は車をUターンさせる。すると、周囲は見慣れた景色に戻る。「なあんだ、ここは代々木だったのか」。

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