6月28日の夢(バリに土地を買う)

 東京を離れ、バリ島のような南の島で暮らすことにした。現地の不動産屋で契約が成立し、今日はその成約式だ。青空のもと緑の木陰の広場に人々が集まっている。二階の事務所からデスクや椅子が運び出され、野原に立派な式場ができた。司会者が右端のデスクからマイクで「ここが中心ですから、皆さんこちらに注目して」と挨拶する。そのときちょうど老所長が左端のデスクに遅れて座ったので、みんながどっと笑う。島の人々は本当にぼくがこの土地を借りるのかと尋ねる。ぼくは力強く頷く。式典の最初は地元の気象台員の天気予報だ。男がとぼけた調子で「今日は部屋の中を〇〇という鳥が飛ぶでしょう」と予言する。広場の周囲は緑に苔むした古代の遺跡だ。昔はここは動物園だったという。でも動物園を再建するのは無理らしい。

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