10月17日の夢(代替わりした医院)

 今日は青山の眼科クリニックに行く日だ。女友達がついてきてくれる。途中、雨が降ってきたが、ぼくは傘がない。女友達の折り畳み傘をぼくがひろげ、相合傘にしてクリニックに着いた。
 受付の中年女性はなじみの気さくなおばさんだ。「いつもお仕事に行かれるの、ここから見ていますよ」と言われる。振り返ると、街全体が大きなビルで、しかも壁が透明だ。右下にぼくらの出て来た会社が見えることに驚く。
 待合室に入る。いつのまにか院長が息子に代替わりしていて、内部はすっかりリニューアルされている。左手にはお茶の飲めるドラッグストアがあり、女子高生たちが賑やかにおしゃべりに夢中。右手奥の以前リハビリの器械の並んでいた場所はゲーム機がいっぱいで、沢山の少年たちに占領されている。
 診察室に入る。驚いたことに椅子がなく、真ん中に背の高い四角いテーブルがあるだけ。若い医師とぼくはテーブルをはさみ、立って向かい合う。その上に診察する器械があって、それにぼくは腕を通し、スイッチを押す。器械は長い時間動いていて、その間医師は奥へ引っ込んでしまう。器械が止まったので、ぼくは思わずスイッチを切る。すると、医師と若いアシスタントの男は「スイッチを切ったので、せっかくのデータが消えてしまいました。困りましたね。これじゃ診察できない」と言う。ぼくは慌てて「家では血圧は120ぐらいでしたよ」と言うが、取り合ってもらえない。
 それなら中野の女医さんのところに行った方がいいと思う。しかし、中野への道は工事中で、レールのように細い道を延々と歩いていかなければならない。夜であたりは暗く、雨が降って足元はドロドロで滑りやすい。ぼくはあきらめて引き返すしかない。

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