8月28日の夢(選考会の夜)

 今日は詩の賞の選考委員会なので、ぼくも理事として出席している。会場は屋外の、駅の待合スペースのような場所で、既に会員が沢山集まっている。外の闇の中から、二人の女性がにこにこしながら現れる。きっと選考委員なのだろう。しかし、担当理事はどこにいるのだろう? そこへ女友達がやってきて、目をきらきらさせながらぼくに挨拶をする。彼女も選考委員だったのだ。ぼくは「今日はずっと一緒だったねえ。先ほどまで見ていた夢の中でも一緒だったから」と彼女に言う。担当理事はどこかへ別の選考委員を迎えに行ったのかもしれないと思う。会場の外の手洗い場のようなところで、担当理事に電話をしようとする。電話台は戦後の頃のように、丸太でできている。なんだか汚いので、手にしていたハンドタオルで拭いてみるが、よく見ると小さなゴキブリの死体が二つ転がっている。ぼくは慌ててハンドタオルをゆすごうと蛇口で水をかける。だが、出てきたのは熱いお湯だった。

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