8月30日の夢(パーティーと旅立ち)

 女友達の家でパーティーがあるので遊びに行く。最初は数人の男女しかいない。ぼくはミニキーボードだと思って、黒い楽器のようなものを取り上げるが、よく見ると鍵盤が付いていない。何かの電子機器らしい。
 そうこうしているうちに家はあふれかえるほどの男女でいっぱいになる。若い男性が「一色さん、ここに何か言葉を書いてください」と言い、ノートのようなものを示す。だが、ノートは紙ではなく土でできていて、彼自身がそこに木の枝のようなもので地面に線を刻むようにして、熱心に文字を書きつけているところだ。しばらくして戻ると、彼もノートも消えている。
 女友達の家は左側のキッチンやトイレのある部分と、右側のパーティーの主会場であるリビング部分とに分かれている。上の黒い楽器のエピソードは右側で、土のノートのエピソードは左側で起きたことである。その左側の部屋から右の部屋に戻ろうとすると、その間の部分でいったん家の外に出ることになる。しばらく歩くうちに方向を間違えたらしく、家の外に出てしまった。慌てて家に戻ろうとすると、もうみんなは水色のミニバスに乗り込んでいて、車内は満員だ。中野に行くバスだという。「ぼくも乗っていいですか?」と声をかけ、助手席に座る。なぜか頭が天井にくっついてしまう。「椅子がいやに高いよ」とぼくは言い、帽子を脱ぐ。すると、驚いたことにぼくは二つの帽子を二重にかぶっていたことが分かる。
 バスを降りて、緑の山道を歩いている。ぼくの左側を編み笠に墨染の衣、草鞋姿の僧らしき人が並んで歩いている。ぼくは手に持っていたお経のような小さな本を道に落とす。拾い上げると、それは別の本に変わっている。さらに歩いていくと、視界がぱっと全面的に開けて、真っ青な水面が広がる。そこに七隻の船がいて、どれも沢山の人を乗せて出発していく。見ると、水面の向こうには美しい都市が広がっている。ようやくここまで来た。ぼくもあの都市を目指して旅立とうと思う。
 

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