9月20日の夢(銀座の円形劇場)

 銀座のガスホールの隣のビルが取り壊され、跡地が円形劇場になっている。真ん中は青い水をたたえたプール。その周りをぐるりと観客席が取り囲んでいる。入り口近くの席には、繃帯で全身をぐるぐる巻きにして、顔に大きなマスクをつけたT氏が立っている。亡くなったと聞いていたが、生きていたのかと驚く。
 客席が結構埋まっているので、良い席を求めてぼくはぐるりと一周しようとする。しかし、ステージの反対側は観客席ではなくステージで、今しも役者たちがリハーサルの真っ最中だった。ぼくは恐縮して、身を縮めながらステージを通り過ぎる。そして、入り口近くの観客席に戻ったところへ、電車が走り込んできたと思うと、ぼくの目の前で急停車し、運転士が窓から顔を出して、ぼくを怒鳴りつける。「おまえの書いた書類を轢いたために、電車が故障してしまったじゃないか!」

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