12月19日の夢(走るオフィス)

 会社が改装されることになり、オフィスの配置換えも行われることになった。真ん中の部屋には三台ベッドが置かれ、仮眠室として整備される。ついでにビル全体が列車になり、線路が廃止されたあとの跡地を走ることができるようになった。窓のある側だけでなく、内部にある部屋の壁にも大型スクリーンが設置され、どの部屋も窓からの疾走する風景を楽しめる。街中どこでもいいわけではないが、廃線の跡地なら自由に走ってよいのだという。廃線の行き止まりには確か郵便局があったはずだが、実際に列車オフィスに乗って行ってみると見当たらない。きっと廃止されてしまったのだろう。6時の退社時間を過ぎたが、列車オフィスが面白いので、そのまま残業することにする。
 同僚の初老の男性の夫人が家出してしまったと嘆いている。孤独になった男を同僚たちがみんなで慰める。向かいのビルのベランダから、クレーンで空中に身を乗り出し、励ましの演説をする男もいる。その甲斐あって、夫人が車で戻って来た。会社全体が歓喜に包まれる。

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