12月22日の夢(ヴァーチャルな海)

 会社で仕事をしている。午後1時にクライアントと合流して、ユーザー取材に出かける。しかし、取材先の家では4時に出直すように言われ、いったん会社に戻ることにする。湘南の海が目の前に広がっている。海はそのままでも美しいと思うが、デジタル・プロジェクションで太陽にきらめくエメラルド・グリーンの海が、実在の海の上に合成されている。波打ち際数十センチのあたりまでは本物の海なのだが、いくらじっと見つめても合成の境界線が分からない。ヴァーチャルの海の浅瀬には緑色の海藻がからまって浮いている。沖には船が航海し、右手からは若い男性たちが数人、並んで泳いでくる。彼らはヴァーチャルなのかリアルなのか分からないが、海は色彩こそ緑に変えられているものの、とても自然だ。
 会社に戻り、掃除などをしながらふと腕時計を見ると、3時だ。まだ時間があると思い、次に見るとやっぱり3時だ。見直すと、時計は止まっている。実際はもう5時ぐらいなのだろう。取材に戻る約束の時間をとっくに過ぎている。でも、これは夢なのだから戻らなくていいと思うものの、罪悪感にかられる。

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