11月12日の夢(B級映画)

 B級映画の撮影をしている。大阪ミナミの盛り場シーンから、次は太平洋の南国の島にロケに行く。敵が砲撃をしてくるシーンだ。どこまでも青い空と海。海岸は一面の白い砂におおわれている。海には白い雪をかぶったとんがった島が見えている。こんな南国で雪?と思っていると、島は見る間に近付いてきて船に変わり、人々が降りてくる。男性の声が「マウイがこの島を侵略したとき、白い砂を持ち込んだのだが、それにしては多すぎる。誰が何の目的でこんなに白い砂を海岸にまいたんだろう?」と言う。白い砂は天然のものではなかったのだと、びっくりする。
 「飛行艇を持ってこい」という叫びが上がる。敵襲だ。ぼくは逃げる人々と反対に、急いで二階への階段を駆け上がる。二階には赤いロープが張られていて、その向こうが今到着した飛行機の客席になっている。男女の肩に大きな飛行艇の模型が乗っている。ぼくと彼らと三人で飛行艇を持って、飛び交う銃弾の中、階段を駆け下りる。俳優たちは皆前回の映画と同じ顔触れだ。予算が少ないから使い回しするしかない。
 一階へ降りたところで、誰かが「お腹がすいた」と言う。ぼくは「この建物の隣に食堂があるから案内するよ」と言う。妻は「えっ、そんなところに食堂があるの?」と驚く。ぼくは「うん、あるんだよ」と自信に満ちた態度で皆を誘導していく。

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