今日は自宅で詩の研究会を開く日だ。自宅には既に女性と男性数人の参加者が集まっている。ぼくは空腹を覚えたので開会前に買い出しに行きたいと提案する。若い男子学生三名が賛成して、ぼくといっしょに行くと言ってくれる。
途中で二人が先に行き、T大生一人とぼくとが遅れてしまう。彼はぼくを道の真ん中にあるベンチに座らせ、話を始める。親しげに話すうち、なんだか様子が険悪になり、ぼくは彼から逃れようと一目散に駆け出す。後から彼が追ってくる。ぼくたち二人が走っているのは地面が高架になっている場所で、あと一歩で地表へ降りる階段だ。下には警察官の姿がある。ぼくは警官に助けを求めようとするが、回り込んだ学生に先を越され、警官に親しそうに話しかけてそのまま逃げようとする。だが警官は事情を察して、学生をつかまえてくれる。
やれやれ、とんだ目にあった。早く帰宅しなければと思い、ぼくは自宅への道を急ぐ。腕時計を見ると、幸いまだ30分しか経っていない。自宅に通じるエレベーターに乗り込もうとすると、裕福そうなアフリカ系外国人の家族がいっしょに乗ってくる。彼らは傍若無人で、ぼくに降りる階のボタンを押させない。しかたなくぼくはもう一度一階までエレリペーターで降り、もう一度自宅への上昇を試みる。