名古屋の実家がきれいにリフォームされている。父が自分の友人たちを玄関からどんどん家に上げる。みんなまるでトレンディドラマの出演者のような若者たちばかりだ。二階では賑やかなパーティーが始まる。
ぼくはそれには加わらず、一階の部屋にひとりでいる。すると突然、玄関のドアが開き、カーテンの向こうにやはりドラマの出演者のような人影がいくつか浮かぶ。ぼくは激しい怒りにかられ、「何の用だ?! 警察に通報するぞ!」と叫び、実際に110番する。
再びぼくは一階のリビングルームにいて、ひとり詩誌を読んでいる。誌面にはある現代美術展が特集されていて、その中でオブジェが移動し、色彩も美しく変化する。見とれていると、ぼくのいる室内もカラフルに発光し始め、誌面と連動して光が変化する。二階から降りてきた父の客たちもそれを見て、幸福な気分にしばし立ちすくむ。