7月12日の夢(キスが止まらない)

 会議室のようなところで、ぼくは出席者たちの間を回り、椅子やテーブルの配置に気を配っている。

 控え室に戻ると久しぶりに母が現れた。「結婚式は素晴らしかったらしいわね。キスが止まらなかったと聞きましたよ」と言う。するとさっきの会はぼくの結婚式だったのか。「いやいやそんなことはないよ」とぼくは謙遜する。そういえば母がぼくたち夫婦のために、原宿の森英恵ギャラリーのガラス張りのホールを結婚式場として予約していてくれていたっけ。だがぼくは母に反抗して、別の小さな会場に友人たちだけを呼んで結婚式を挙げたのだった。「あの会場はまだキャンセルしていないから、あなたたちで自由に使えばいいわ」と母は言う。予約日は一週間後だ。ぼくは妻に「それなら朗読&コンサートの会をやろう。今すぐ友人たちにメールで招待状を出せば間に合うよ」と提案する。そしてかたわらに立っている妻を抱擁して熱いキスを交わす。

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