11月22日の夢(ぼろぼろ千円札)

 今日は詩の研究会の講師をする日だ。しかし、主催者はぼくの知らない、初めての人たち。おまけに会場は道路。そして、ぼくとコンビを組むもう一人の講師は「折々の*」で有名なO氏なのだが、なかなか現れず、やきもきする。しかも、ぼくの腕時計は突然逆回転を始め、時刻が分からない。見上げると、ちょうどそばに時計塔があった。あれで時刻を見ればいいなと思う。
 やっとO氏がやってきた。O氏の席はぼくの左側で、彼の席だけぼくよりずうっと前方に突きだしている。ぼくの席は後方に下がっているうえ、O氏との間には金網のフェンスが張られている。これでは研究会などできない。道路の向こう側のメンバーに大声でとりあえず開会の挨拶をしたうえで、主催者に会場の作り直しを依頼する。
 やっと再設営ができたた。だが、今度は作品についてメモしたぼくのノートがない。あれがなくちゃ、批評ができない。大いに慌てる。
 いつのまにか研究会は終わったようだ。終わったのに、O氏は帰ろうとせず、ぼくに向かってにこにこしている。どうやらお礼の支払いを待っているようだ。しまった。用意するのを忘れた。財布をあけると、よれよれの千円札が入っていた。これをお礼にしよう。封筒がないが、灰色のビニール袋があったので、それに千円札を一枚入れようとする。しかし、なかなか入らず、押し込んでいるうちに、札がぼろぼろになってしまった。しかたがない。二枚目の千円札を出す。
 新興宗教の人たちの素人芝居を見ている。終わったあと、会場の外から「高い所に登ったから、外を見て!」という声がする。窓の外を見ると、あらゆる建物の屋上や最上階に新興宗教の信者たちが鈴なりになって、手を振っている。観客はみんな感動して拍手する。

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