6月20日の夢(人類絶滅間近)

 未来の地球。人類は既に絶滅しかかっており、テレビ局は残り少なくなった家庭一軒一軒を顧客として大切にしている。ある家庭でお手伝いさんをしている少女は、毎年のように勤め先の家を替わり、家から家へと渡り歩いている。テレビ局では、この少女が働く家庭を主人公とするテレビドラマを制作した。それはその家族が一家全滅してしまう物語だ。番組が放映されたとき、彼女の姿が見えない。また家を替わったのかと思ったが、ひょっと顔を出した。まだいたのだ。

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