6月26日の夢(四谷の米軍基地)

 ぼくの所属する草野球のチームに、元ジャイアンツのクロマティ選手に加わってもらおうと思い、勧誘に出かける。彼が住んでするのは四谷にあるアメリカ軍の広大な基地の中だ。基地に入ると、丸太でできた小さな小屋がちくさんある。窓ガラスさえない、原始的な小屋だが、これはみんな独身のアメリカ兵のものだ。原始的でも、全員が個人の家を持っているのは、さすが個人主義のアメリカだと感心する。クロマティ選手は快くぼくの誘いに応じて、草野球チームに入ってくれるという。
 
 ビルのワンフロアが仕切られて、急ごしらえの舞台のようになっている。明日から劇団の地方公演が始まるので、そのリハーサルをやっているのだ。ぼくはその裏方なので、舞台の裏で俳優たちの科白に耳を傾けていると、総務のS氏がやってきて、「明日の航空券は大丈夫でしょうか?」と尋ねる。そういえば明日の飛行機は朝8時半の早朝便なのだ。地方公演を取り仕切っている中年の女性が、いつものように航空券の手配をぬかりなくやってくれているとは思うが、今日は彼女が病欠なので、ぼくにもはっきり分からないと、S氏に答える。
 そこへぼくが講師をしている某詩の研究会メンバーのH氏がモバイルのコンピューターを携えてやってきた。研究会では超問題児だったH氏だが、その後コンピューターを使ったデザインの世界で才能を発揮し、うちの会社でも彼にいろいろ仕事を依頼しているのだ。コンピューターを立ち上げて、彼の作品を見せてもらう。H氏もつくずく変わったものだと思う。

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