女友達に車で狛江のマンションに送ってもらう。車のシートは三列になっていて、ぼくは最前列の右側に一人で座っている。なぜなら運転席は二列目にあり、そこで女友達は運転しているからだ。孤独感を感じ、「なんか変な感じ」と、ぼくは女友達に話しかけるが、彼女は「これが普通よ」と取り合わない。三列目にはひょうきんな感じのメガネをかけた男性が座っている。やがて彼の姿はぼくの席からは目に入らなくなる。席で寝込んでしまったのだろうか。
途中の道路で、前を走っていたトラックが突然、左側の事務所の木製の門に突っ込んでいき、門はめりめりと音を立てて、破壊される。事務所の窓から中年の女性が顔を出しており、どうやらトラックの運転手は彼女の夫で、保険金詐欺か何かで彼は自分の事務所に突っ込んだらしい。同乗者達はそんなもの放っておけばいいと言うが、ぼくは正義感に燃えて、後ろを振り返り、トラックのナンバーを確認する。残念ながら物陰に一部が隠れてはいるものの、大体のナンバーが読みとれたので、後で通報しようと、それをメモする。
マンションの手前の野川にかかる谷戸橋に車がさしかかる。ところが橋は工事中で、車は工事現場の右側の川との間の細い隙間に入っていく。その通路は黄色い危険を知らせる色で塗られており、通路は急角度で川の中に突っ込んでいる。気かついたときには、もう遅い。車はずるずると急斜面を水面に向かって滑り落ちていく。女友達は悲鳴を上げ、ぼくも死を覚悟する。しかし、ぼくは左側の窓を開けて、手を伸ばし、コンクリートの出っ張りをつかむ。そして、腕に力をこめると、車は落下をやめ、ぼくの腕の動きに従って、ずるずると上へ戻り始めた。
それを見て、工事現場にいた労務者たちがわらわらと飛び出してきて、生還したぼくたちにお菓子をいっぱいプレゼントしてくれる。
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もりだくさんの夢ですね。
女友達が後ろで、一色さんが前というのは、女友達の敬意の表れなのでは? でも、それが一色さんを孤独にさせる・・・というのが、興味深かったです。
今夜はゆっくり休んでください。
伊藤浩子さん。有り難うございます。でも、孤独はやっぱりさびしいです。