7月25日の夢(放送局潜入)

 夕方、放送局の前を通りかかると、誰にも制止されず、ふらふらと中に入れてしまった。報道局のようなデスクの上に黒電話が沢山置かれた大きなオフィスがあり、人がぱらぱらとしかいない。廊下から覗き込むと、そのデスクの一角で、グレープバインの3人がDJ番組を生放送中だ。予算の少ない番組はスタジオを使わず、こんなところで放送しているのか。しかし、この番組は夜の時間帯のはずだ。こんな時間に放送しているのは変だなと思う。「生放送」と言っているが「看板に偽りあり」なのかもしれない。彼らは聴取者から送られてきたメールやFAXをテーマ別に青いファイルに分類してそれを読んでいる。しかし、そのファイルがこんぐらかってしまったらしく、読むべきメールを大慌てで探し回っている様子だが、そんなことはそぶりにも出さず、平静な声の調子でしゃべり続ける。それを覗いていると、共演の若い女子アナが冷たい目線でぼくをにらみつけ、目が合ってしまった。

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