5月20日の夢(指揮の練習と現代オペラ)

 息子が指揮者になる訓練をしている。プロの指揮者の指導を受けながら、存在しないオーケストラに向かって、指揮の練習をする。二人のちょうど真ん中あたりのステージ奥に、第三の男がいる。彼がオーケストラのかわりらしく、息子はまず男に向けて指揮棒を上げて、演奏をスタートさせる。そして、指導者の指揮者と二人で、存在しないオケを指揮する。ぼくの耳にはうっすらと、その存在しないはずのオケの音が聞こえる。演奏しているのは現代音楽だ。
 別の現代オペラのシーンになる。金網を張り巡らした鶏小屋の中に、沢山の男女の歌手が寝ころび、一人ずつソロをとっていく。寝たままで歌う歌手と、少しだけ上半身を起こして歌う歌手がいる。寝たままで発声をするのは難しいらしく、口をものすごく縦長に開け、口の中に長い舌が見える。その様子はなんだか不気味だ。歌っているアリアの一節には「お母さんはもう一度床屋へ行くわ」という歌詞がある。

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