9月25日の夢(輪投げ)

 会社で休日出勤までして、長い間やっていた仕事がやっと終わった。K女史(ぼくの前任の編集長)らに祝福されて、会社を後にする。
 と、ぼくはなぜか走っている。大柄な見知らぬ若い女性と輪のようなもので手を繋ぎ合い、パラリンピックの盲人マラソンの選手のように、引っ張られて走っているのだ。走っている道路は、ぼくが子ども時代を過ごした名古屋の山添町らしい。
 突然、その女性がぼくを振り向いて、「遊んでいく?」と尋ねる。思わず「うん」と頷くと、彼女は「輪投げをしましょう」と言って、ぼくをさらに引っ張っていく。
 そこで、ぼくは巨大な手袋をつけさせられる。これでは指に力が入らず、正確に輪投げをするなんて、不可能だ。そういう状態で、いくつ輪を屋根に投げ上げられるかを競うのだという。ぼくはその手袋をうまくはめられないで、ごそごそしているが、はっと気づいた。これは、その女性がぼくを捕らえるための罠に違いない。
 周りに人がいないすきに、うまく隙をついて、ぼくは逃げ出すことに成功する。

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