会社から文部科学省のようなお役所に出向している。ぼくのほかにも出向者がいて、彼は忙しそうに働いているが、ぼくは仕事がないので、机につっぷして昼寝している。そこへ元社長のSがやってきて、「あの仕事はできたか」と尋ねる。ぼくは「できていますよ」と答え、パソコンから出力しようとプリンターのところへ行く。そこで、気が付いた。あの仕事はまだやっていなかった。
その元社長は放っておいて、社員全員でさぼって映画を見に行くことにする。
映画の主人公は若い青年である。死んだ兄から譲り受けた馬で、深夜の首都高速を疾走する。青年が止まる、馬に乗っていたはずなのに、オートバイと椅子のあいのこのようにものに、彼はまたがっている。そのサドルの部分に青年は手にしていたオレンジ色のアメーバのようなものをはめこむ。すると、単なる機械だった椅子から、にょきにょきと四本の足が生え、それはたちまち馬となって、再び疾走していく。青年の後ろ姿を見送りながら、ぼくはこの場所に見覚えがある気がする。右手の岡の上には高々と溶鉱炉のようなものがそびえている。
映画は終わった。ぼくらはみんなで階段を登って、再びそしらぬ顔で職場に戻る。
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機械の馬って、いいですね〜。
それって、父親の象徴なのではないですか?
違うかな??
下の「旅の仲間」というものいいです。
ロードオブザリングを観たくなりましたよ!!
いろいろお疲れさまでした。
いつもコメントありがとうございます。
馬は父親の象徴なんでしょうか。確かにフロイト的な象徴性を感じます。最後に高々とそびえる溶鉱炉が出てくるところとかも。