6月14日の夢(編集部)

 ライバル社であるS社の編集部に勤めている。ぼくは風邪をひいて具合が悪いので、ひとり床に布団を敷いて寝ながら仕事をしている。ふと見ると、見知らぬ有名詩人らしい年配の男性詩人が来ていて、みんな座ってその人の話を聞いている。奇妙なのは、聞き手の方が話し手の後ろにいて、話し手はぼくの方を向いて、話していることだ。だが、ぼくと彼らとの間には距離があり、ぼくはみんなから一人取り残されていると感じる。
 ぼくは寝床から起き上がり、持っていた分厚い辞書を書棚に返す。ふと見ると、ここは名古屋のぼくの実家を改築して事務所にしたものらしい。子ども時代と同じ場所に見慣れたトイレがある。だが、入ると、トイレは古くてドアの鍵がかからない。明日から二泊で北海道出張をしなくてはいけないなと思う。

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