7月25日の夢(いたずらパーティ)

 知らない人から招待されて、小さなカフェで開かれているパーティに出席する。司会者が出てきて、「最初に四十分の映像が上映されますが、これはご家族連れには面白くないと思います。でも、それからが面白いですよ」と言って、ひっこむ。上映が始まった。カメラが写しているのはぼくの目の前にある水槽の中身だ。それをカメラが水平に長く引き伸ばしたり、垂直に引き伸ばしたり変形して写すため、普通のものがにょろにょろしたうどんのように見えたりして、なんだか気味が悪い。そうした映像が店内のあちこちに置かれたモニター画面に映っている。
 そのうち、参加者たちはだんだん興奮してきて、いろんないたずらを始める。店の外の交差点の向かいの店の二階に大きな石を放り込んで逃げる男がいる。ぼくは知らぬ顔を決め込んでいたが、怒って飛び出してきた店の男につかまってしまう。男はぼくに目の前でガラスのコップを二個割って脅しながら、いたずらしたのはお前たちだろうと口を割らせようとする。もちろん、ぼくは黙っている。
 そこへ「大学へ入ろうとするなんて、馬鹿みたい」と大声で歌いながら、一台のおんぼろトラックが通りかかる。荷台に乗っているのは、いかれた若者たちだ。もうぼくを脅していた男も立ち去ったのでみんな店の中に戻っている。ぼくを一人の男が招いて、「そっと入れ」とドアを開けてくれる。そして「ここに座りなさい」と言う。とても座りにくい不安定な椅子だ。そこに置かれた食べ物はぼくのために用意されたものらしい。空腹なので、食べる。ホウレンソウみたいなものが入っている。誰かが「これは金平糖味だ。金平糖味は年寄りの体にいいんだ」と言う。
 ぼくは十五日と十六日にアラビアに詩人として招待されることになった。家を空けるのは気が重いな。座りにくい椅子から立ち上がり、座りなおす。「気づかれないように、着替えなさい」と誰かに言われ、立ち上がって白いアンダーシャツを頭からかぶるが、それでは目立ってしまうので、座って着替えていると、コーヒーカップを倒してしまい、せっかく新調した白いスーツが台無しになってしまう。

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