11月26日の夢(立ち乗りタクシー)

 仕事で出かけなければならないが、そこは電車をいくつも乗り継いでいかなければたどりつけない場所だ。
 一つ目の電車に乗る。窓から雪をかぶった富士山が大きく見える。あれ、ここはもう山梨なのだろうかと思う。降りる駅が近づいたので、ドアの近くに移動すると、鞄がどこかに引っかかっているのに気づく。ドアにはさまれたのかと一瞬ひやっとするが、そうではなく座席と車体の一部に引っかかっていただけだった。
 最初の乗り換え駅で、時間待ちのためレストランに入る。そこでは劇団が公演をしている。今日が初日らしい。そのステージには誰でも飛び入りで参加できるという。今日の公演に参加するという女性とぼくは知り合いになり、彼女に「ぼくもこれから毎日ここに仕事で寄るから、いつか必ずぼくも出演するね」と言う。
 次の電車に乗り継ぐため、再び駅へ向かおうとして、またはっとする。目薬を冷蔵庫に入れたまま、持ってくるのを忘れてしまったのだ。そして、それとは別の目薬を持って来てしまった。
 レストランは高いところにあるので、そこから地上に降りるのにはエレベーターに乗る必要がある。彼女と二人で乗ろうとしていると、見知らぬ男性がやってきて、三人でエレベーターに乗る。エレベーターは四方の壁も床も天井もガラスでできた透明エレベーターだ。
 地上には客待ちしているタクシーがいる。三人で乗り込むと、中年の運転手はものもいわずに走り出した。ここから乗る客は駅にしか行かないと決めてかかっている様子だ。ふと気付くと、ぼくと女性は後部座席にいるのだが、そこには座席がなく、2人とも立ったままだ。小型のタクシーだからだろう。

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