5月6日の夢(ヒロシマ)

 工場で働いている初老の同僚が辞めるという。彼は僕らに向けて一つの言葉を遺していった。それは何かの重大な事件を解き明かす鍵になる言葉だ。ぼくらは急いで警察署に向かった。途中で登園途中の幼稚園児たちも一緒になり、みんなで警察署の階段をドヤドヤ登ろうとするが、あまりに人数が多過ぎておしくらまんじゅうになり、ぼくは階段をのぼれない。邪魔な幼稚園児を押し除け、同僚に引っ張り上げてもらい、やっと二階に到達する。

 そこは工場の二階にある事務所だった。ぼくはそこで同僚の遺した言葉をパソコンで検索しようとする。その言葉は「ヒロシマ」のはずだった。いや、別の言葉だったような気もする。しかし検索しようとすると、ぼくのパソコンが消えている。ほかの同僚のパソコンを借りようとするが、事務所の中の全てのパソコンがなくなっている。ぼくはみんなに「ぼくのパソコンはどこ?」と尋ねるが、誰も答えることができない。

カテゴリー: | 5月6日の夢(ヒロシマ) はコメントを受け付けていません

5月2日の夢(グループ展)

 グループ展の準備のため、メンバーたちと会食している。「別の場所にほかのメンバーがいるから」と一人が言って、立ち去る。それなら自分も挨拶に行こうと思い、ぼくも後を追う。すると、そこには会食メンバーたちより多くの仲間がいた。過激な展覧会の参加者たちのはずなのに、彼らは意外とおとなしくて紳士的だ。元のメンバーたちのところへ帰り、「彼らは本当に自分たちのやりたいことを、やろうとしていないんじゃないか」と言うと、メンバーたちも同意見だと言う。

カテゴリー: | 5月2日の夢(グループ展) はコメントを受け付けていません

5月1日のもう一つの夢(世界詩人会議と洗濯物)

 世界詩人会議がまた日本で開催された。前回の主催者だった詩人のA氏(故人)も元気な姿を見せている。しかしぼくは会議には参加せず、会場には行ったもののそのまま電車で戻ってくる。

 自宅近くの交差点に立つと、ちょうど雨が上がりかけていて、みるみる青空が広がってきた。自宅のそばの古民家のような旅館街は洗濯物が道いっぱいに干されている。郵便箱を覗こうとするが、辺り一面の洗濯物が邪魔なのであきらめる。

カテゴリー: | 5月1日のもう一つの夢(世界詩人会議と洗濯物) はコメントを受け付けていません

5月1日の夢(ハンガーと3枚の服)

 川のほとりに社長室がある。社長室といっても屋外の草原である。ぼくはハンガーを持っている。家人から届けられた3着の洋服がそこにかかっている。一着目は貴族が着るような乗馬服で、二着目は白いワイシャツだが、3着目はよく分からない。しかし、社長室にこんなハンガーは似合わないので、対岸のオフィスに向かう。オフィスといっても、そこは薄汚れた古民家の納屋である。どこか柱に打ち込んだ古釘にハンマーをかけたいと思うのだが、たくさんの社員たちが行き来していて、適当な場所がない。

カテゴリー: | 5月1日の夢(ハンガーと3枚の服) はコメントを受け付けていません

4月30日の夢(二枚のカード)

 どこか渓谷のようなところに家がある。だがその家に入るにはカードが要る。幸い、そのカードを二枚手に入れることができた。白いカードには血のように赤い染みが一つついている。これがあれば多分あの家に入れると思うが、実際に行ってみないと確かなことは分からない。それに関係者全員の枚数が必要なので、まず全員分のコピーを作る。その家に行くためには交通機関もないので、次にそれを作ることにしようと思う。

カテゴリー: | 4月30日の夢(二枚のカード) はコメントを受け付けていません

4月29日の夢(頭に生えた盆栽)

 部屋が埃っぽいので掃除機をかけている内、自分の頭もしばらく散髪していないことに気づく。自分で髪を切ろうとバリカンを手に鏡を覗くと、後頭部の左右両側に盆栽の松のような形で髪が束になって生えている。これは電動鋸で切り取った方が早い。まず右を切り、次に左を切る。仕上がりを鏡に写したいと思うが、家には全身鏡がない。外に出ると、そこは長野の善光寺。確かここに壁一面の鏡があったはずと思うが、そこは閉店したらしくシャッターが閉まっている。全身鏡はないが、軒から凸面鏡がぶら下がっている。それに写して、後頭部の散髪を仕上げたいと思うが、若い女性連れのヒッピー風の男が、その鏡の前で調髪している。ぼくが遠慮していると、女性が「鏡を独占しなくてもいいでしょ」と男に声をかけてくれ、ぼくも鏡を使わせてもらえることになった。

カテゴリー: | 4月29日の夢(頭に生えた盆栽) はコメントを受け付けていません

4月16日の夢(ダーク・ダックス)

 テレビにダーク・ダックスが出演している。リードボーカルのマンガさんを中心に美しいハーモニーを響かせている。バスのゾウさんは最近声が嗄れがちだが、今日はどうだろう? いや、ゾウさんも若々しくにこやかな表情で、豊かな低音を聞かせてくれる。あれっ? ゾウさん以外の三人は亡くなったんじゃなかったっけ? どうして四人が揃っているんだろう?!

カテゴリー: | 4月16日の夢(ダーク・ダックス) はコメントを受け付けていません

4月14日の夢(暗殺者になる)

 ぼくとNとは暗殺者としてコンサート会場に侵入し、最前列の椅子に座って指示を待つ。ぼくは膝に二つの黒い鞄を抱え、不安にかられて何度も胸ポケットから指示書を取り出して読み直す。隣に座ったNが「見つかるよ」と声をかけてくる。しかし観客に知られることなくステージのピアノに鍵を差し込むなんて、どう考えても困難だ。

 休憩時間にNとぼくは外に出る。雨が降っていて小寒い。Nはトイレに入り、「きみは大丈夫か」と言う。ぼくも尿意を感じるが「大丈夫」と答えて、傘を差したまま外で待つ。

 休憩が終わり、ぼくらは再び会場に戻らねばならない。スキンヘッドの男がぼくらのために会場の床のスイッチを押す。石畳がずれて、少しだけ隙間ができる。そこへまずNが身体を差し入れる。その瞬間どたどたという足音がする。緊急事態が発生したらしい。急いで隙間は閉じられる。石の壁にバラ色の血痕が花が開くように滲み出してくるのを、ぼくは茫然と見つめる。

カテゴリー: | 4月14日の夢(暗殺者になる) はコメントを受け付けていません

3月28日の夢(ステージに打ち寄せる波)

*寝入りばな、ぼくが夢を見ている様子だったので、家人が「夢を見た?」と問いかけると、ぼくは次のように答えたという。ぼく自身はその夢も、家人に問いかけられて夢の話をしたことも全く覚えていない。

 大きなコンサートで、ぼくにしか弾けないギターを演奏したら、拍手喝采だった。客席にはぼくの父と母もいた。

*以下は、翌朝目覚めて、ぼく自身が夢日記に記録した夢。

 広大な屋外ステージで行われたイベントを観に行く。ぱらぱらとしか観客がいない。最初真ん中あたりの席に座っていたが、もっと前に行こうと立ち上がると、おりしも司会者もスタンドマイクで「空席が多いので、皆さま前にお詰めください」とアナウンスしたところだった。ステージ前の上手側の席についたが、それでも客席はガラガラである。ただ、そこからはさっきは見えないものが見えた。ステージはそのまま天然の渚になっていて、沖から押し寄せてくる波が激しく砕け散るのである。それと並行してステージ上で行われているスポーツイベントの様子も見える。しかしカメラを向けても、そのどちらか一方は撮影できても、両方を同時に収めることはできなかった。

 段ボール箱があり、中に80年代の古新聞をまとめた冊子が入っている。めくると一ページ目にぼくのことが大きく掲載されている。翌日また同じ場所に行くと、何人かの男女が来ていて、一人がぼくに「あなたのことが出ているのを知ってますか?」と言うので、「知っていますよ。昨日もここに来ましたから」と答えると、相手は驚く。

カテゴリー: | 3月28日の夢(ステージに打ち寄せる波) はコメントを受け付けていません

3月27日の夢(10本の傘)

 ある使命を帯びて高層ビルに上る。白い傘を10本持ってきてほしいと言われたので、10本持っていくと、先に来た人が既に4本用意してくれていた。ぼくの6本とその人の4本を持って、さらに上階へ行こうとするが、その人の傘に迷惑がかかっては申し訳ないと思い直し、その人の4本を置いて、ぼくの10本全部を持っていくことにする。

 合言葉に電話番号を言えと言われる。XXX-XXXXと答えると、ハイフンの部分に3文字を入れろと指示される。慌てて「エレベーター」と言うと、「それは6文字だ」と失笑される。

カテゴリー: | 3月27日の夢(10本の傘) はコメントを受け付けていません