6月14日の夢(貨物列車に積まれた大仏たち)

 テレビでアニメ映画を観ている。画面では緑豊かな森の中の線路に貨物列車が停車し、扉が開く。中には銅でできた大きな仏像が何体も、顔体手足がばらばらになった状態で隙間なく詰め込まれている。しかし彼らは意識があり、生き物のようである。その中の一体の顔か体の皮膚を別の一体の指先が鋭くえぐって傷つける様子が、ドアの外から見える。

 やがて貨車の中から巨大な仏像の頭だけが出てきて、地面にガーン!と大きな音を立てて着地する。彼は貨車の中で自分が一番大きく、力も強いと思い込んでいるらしい。頭に続いて手足も出てこようとするが、何かに引っかかる。見ると真っ白な手袋だ。しかも巨大である。ということは、自分よりももっと巨大な大仏がこの貨車には乗っているということか。それに気づいた頭だけの仏像はぞっと体を震わせる。

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6月7日の夢(沖縄でのど自慢)

 沖縄でのど自慢の収録があるので、ぼくは助っ人スタッフとして現地入りする。

 会場に入ると、男性スタッフたちがデスクの周りにずらっと座っている。ぼくもそれに加わるが、なぜか皆のぼくを見る視線がひどく冷たい。建物は列車のように長く、細い通路が沖縄の奥深くに向かって延々と続いている。ぼくは車内を進むように奥へ奥へと進んでいき、収録現場の場所でドアを開けて外に出る。

 川の土手の上で本番が行われていた。ぼくは邪魔にならないよう、そっと身を隠して見ている。すると、その現場ではのど自慢よりもっと生々しい事件が発生していたことに気づく。

 本社に戻ると、Tくんが一束のネーム原稿を差し出し、「これに墨入れをして発表してもいいですよ」と言う。受け取って見ると、それは沖縄ののど自慢の現場で起きた生々しい事件の内情をあばくストーリーだった。墨入れしたいと思うが、ぼくの作画の実力では無理だろう。誰か第三者に頼んでよいものかと思い悩む。

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6月6日の夢(王女と蛆)

 王宮の広間で王女と食事をしている。ぼくのテーブルの上には蛆がたかっている。ぼくは恐怖のあまりテーブルをひっくり返す。王女に「うじがたかっている」と言うが、王女は「私のテーブルに蛆はいない」と答える。

 洋服ダンスの抽斗を開けるが、そこにぼくの靴下は一足もない。

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6月5日の夢(デパートで買い物)

 デパートに家人と買い物に行く。家人は荷物や上着をレジ前のテーブルに置いたまま、どこかの売り場へ出かけたままだ。とりあえずカートに山盛りの買い物をレジに通すことにする。レジ係の女性が「袋はご入用ですか」と尋ねるが「要らない」と答え、レジの右奥にあるカウンターで商品をエコバッグに詰める。家人の荷物と合わせるととても一人では持ちきれないなと思う。

 場面は変わって、戦後の住宅地の裏道を歩いている。ローラースケートらしいものを足にはいた10歳ぐらいの男の子が滑走してくるが、ぼくの目の前でつるりとスケートが滑ってつんのめり、「うわっ」と声を出すが、なんとか持ちこたえてそのまま滑っていく。空き地のある路地を通り、ぼくは家人と泊まっているホテルに向かう。

 ホテルの枕元にはタオルや書類などの束が置かれている。それをまとめて別の場所に移動させるが、その中に水の溜まった家人の自転車用ヘルメットがあったことに気づかなかった。それをうっかり逆さまにしたために、中の水が床にこぼれて水溜まりになっている。とても青く澄んだ水が、ピラミッドのように盛り上がっている。慌ててタオルで拭おうとするが、水を拭き取ることはできない。

 そこへ家人が戻ってきた。水の不始末に慌てるが、「デパートにまだ荷物があるよ」と言うと、「そうだった。まず二階に行かないとね」と答える。ぼくらは急いでいっしょにデパートに戻ることにする。

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5月28日の夢(映画祭)

 アメリカの地方都市で行われる有名な映画祭の会場にまぎれこむ。映画はスクリーンではなく、会場の空間そのものに投影されている。青黒い夕暮の田園風景の中を日本人の少年と父親とが右手の方角に連れ立って帰っていくシーンが観客の頭越しに見える。すると左手の方から紙飛行機とも吹き矢ともつかないものが音もなくいくつも飛んでくる。よく見るとそれは鳩の形をしている。父親はその襲撃から少年を守ろうと、観客たちのいる側に急いで避けるが、間に合わず一羽の鳩が少年の左肩に突き刺さる。そして鳩は少年の背中で激しくブランコか振り子のように躍り上がる。そこまで映画を観たところでぼくは立ち上がり、後方出口から会場を出ようと歩き出す。観客のアメリカ人たちがぎっしり座る丸テーブルがたくさんあり、その隙間を縫って歩くのは容易ではない。だがなんとか出口にたどりつく。守衛をしていた女性係員が英語でぼくに声をかける。多分「一度退出すると再入場できませんよ」と言ったのだろう。ぼくはドアを指差して「出口!」とひとこと言い、躊躇なく外に出る。そこからまっすぐ細い道が前方に続いているが、すぐに大きな川らしいものに突き当たる。川に沿って左右に交通量の多い幹線道路が伸びている。これを右に行けば、日本にあるぼくの自宅に帰れるはずだとぼくは確信する。

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5月24日の夢(自宅で研究会)

 今日は自宅で詩の研究会を開く日だ。自宅には既に女性と男性数人の参加者が集まっている。ぼくは空腹を覚えたので開会前に買い出しに行きたいと提案する。若い男子学生三名が賛成して、ぼくといっしょに行くと言ってくれる。

 途中で二人が先に行き、T大生一人とぼくとが遅れてしまう。彼はぼくを道の真ん中にあるベンチに座らせ、話を始める。親しげに話すうち、なんだか様子が険悪になり、ぼくは彼から逃れようと一目散に駆け出す。後から彼が追ってくる。ぼくたち二人が走っているのは地面が高架になっている場所で、あと一歩で地表へ降りる階段だ。下には警察官の姿がある。ぼくは警官に助けを求めようとするが、回り込んだ学生に先を越され、警官に親しそうに話しかけてそのまま逃げようとする。だが警官は事情を察して、学生をつかまえてくれる。

 やれやれ、とんだ目にあった。早く帰宅しなければと思い、ぼくは自宅への道を急ぐ。腕時計を見ると、幸いまだ30分しか経っていない。自宅に通じるエレベーターに乗り込もうとすると、裕福そうなアフリカ系外国人の家族がいっしょに乗ってくる。彼らは傍若無人で、ぼくに降りる階のボタンを押させない。しかたなくぼくはもう一度一階までエレリペーターで降り、もう一度自宅への上昇を試みる。

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5月18日の夢(水溜まり)

 会社にいる。会社の前にも、またその内部にも大きな水溜まりができている。それはぼくの心のように汚い。「社内の床もひどく散らかっている」と女子社員がぼくを非難する。「それはぼくが今掃除をしている途中だからだ」とぼくは反駁する。

 初老の女性取締役が会社の外に出てきて、「では、この問題を解決するために、三人の志願者を募集します」と言う。それに応じて手を挙げたのは二人の中高年の男性社員だ。「同世代の人で、もう一人いませんか?」と取締役が言うので、ぼくも手を挙げる。ぼくら志願者三人は汚水の水溜まりのほとりで立ち話を始める。だが雨が降り出し、ぼく以外の二人はどこかに行ってしまう。てっきり社内の水溜まりの方へ行ったのだろうと思い、ぼくも中に入るが二人の姿はどこにもない。

 社員たちの中に若い女性が一人いて、ぼくに何かを語りかける。しかし声が聞き取れないので、ぼくは思わず彼女に近づいていく。それを察したのだろう。彼女の方から「いつも私の声が小さいから聞こえないのね。ごめんなさい」と謝ってくれたので、自分の耳が遠くなったのではないことに、ぼくはほっとする。

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5月17日の夢(アイドルG・H)

 大学の詩のサークルの同僚だったHくんと50数年ぶりに再会する約束で新幹線に乗っている。車両の中で振り返ると、列車の後ろから猛スピードでオートバイが追いかけてくる。今にも衝突しそうだ。息をのんで乗客たちが見つめるうち、警察が何か手を打ったようだ。オートバイから二つの車輪が外れて転がり出し、オートバイは見る間に後退して視界から消え失せる。同時に列車の後ろを映していたスクリーンも消えて、何事もなかったように、新幹線は目的地の駅にすべりこんだ。

 Hくんと待ち合わせていたのは、大河の中洲の砂地と草地が交互に点在する川原だ。約束の時間に行くと、Hくんともう一人の男が草の上に寝転んでいる。見ると、かつてのアイドル御三家の一人で、最近芸能活動50周年を迎えたG・Hである。そういえばHくんは昔からG・Hと親友だったのだ。

 ぼくはHくんに「お久しぶり!」と声をかけるが、さすがにG・Hに気安く挨拶するのはためらわれて黙っている。しかしG・Hはぼくが空腹であることに気づくと、すぐにそこを立ち去る。そして大きなお椀いっぱいに錦糸卵をちりばめた手作りのスープを持って現れ、ぼくに食べるようにと勧めてくれた。とてもおいしい。

 ぼくはHくんに「ぼくはHくんとの思い出は鮮明なんだけど、実はHくんがどういう人かよく知らないんだ」と話しかけるが、気づくとそばにいるのはG・Hだけで、Hくんの姿が見当たらない。見回すと周囲は大平原で、点在する林の間に牧草を食べる牛たちの姿があるが、Hくんはどこにもいない。G・Hも「Hくんはどこへ行ったんだろうね」と言う。

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5月16日の夢(カードで料理)

 最近はなんでも便利になって、一つ一つの食材が本の栞のようなカードになっている。今日は親子どんぶりだ。家人と「おいしいね」と言い合いながら、食べているが、どんぶりの中に卵のカードが見当たらない。探してみると、そのカードだけが床に落ちていた。

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5月12日の夢(明細表)

 田舎にある古い大きな家の、玄関に一番近い部屋を借りて暮らし始める。家主に明細表を出すように言われるが、書こうとしても紙が大きすぎたり小さすぎたり、定規で引いているのにぐにゃぐにゃの線しか引けなかったり、どうしても作ることができない。ご用聞きが集金に来るまでに作らなければいけないのに、ちっとも出来上がらないので焦りまくる。

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