11月17日の夢(鞄の中のみそ汁)

 社員食堂でランチにしようとしている。ぼくの鞄の中にはなみなみとみそ汁を入れたお椀が入っており、それをこぼさないようにテーブルに取り出す。お椀は古びて、細かいひびが入っている。ぼくの隣には日本人とも外国人ともつかぬ男が座っていて、周りの仲間を相手に唾を飛び散らせながらしゃべっている。ぼくは彼の唾がかからないように、みそ汁をそっと右に移動させる。

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11月15日の夢(白亜の邸宅)

 壁も床も天井も真っ白な大きな邸宅に暮らしている。リビング、ダイニングなど、機能別にスペースが作られているものの、部屋仕切りは一切なく、家全体が大きな広間になっている。今日は家で詩祭の企画会議が行われることになっており、主催者のぼくはキーパーソンの紳士の到着を今や遅しと待ち構えているところだ。待ち兼ねて玄関の外に出てみると、ちょうど紳士がやってきた。早速室内に招じ入れるが、会議スペースでは全員が入るのに狭すぎる。ダイニングのテーブルを囲んで討論をすることにした。

 ぼくは予め用意した企画書を取りに戻るが、書斎スペースをはじめどこを探しても見つからない。あきらめて会議に戻ると、今度は議長であるはずのぼくの席がない。みんなが席を譲ってくれ、ようやく議事に戻ったものの、くだんの紳士をはじめ皆ろくなアイデアもないくせに勝手なことを言い合うのみで、会議はひたすら空転するばかりだ。

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11月5日の夢(二人の息子)

 ぼくには二人の息子がいる。小学校中学年と低学年くらいの元気な男の子だ。その二人が一枚の皿を貸してほしいという。何かのお供えに必要らしい。庭に埋めた動物のお墓にでも要るのだろうか。ぼくは広い庭を通って、戸外にある台所に皿を探しに行く。広くて草が生えている庭は左右二つの部分に分かれており、その境目には木製の敷居がある。右の庭の台所でぼくは二枚の円形の白い皿を息子たちに見せるが、二人は「こういう皿ではない」と言う。最後に金属製で魚の形をした黒茶色の皿を見つけ、これなら大丈夫と自信を持って二人のところへ持って行く。二人は敷居を越えた左側の庭にいる。そして「ぼくたちの探しているのはこんな立派な皿ではない。いつもお供えに使っているような、汚れた皿でいい」と言う。ぼくは「それならここで探しなさい」と言って、左側の庭の少し小高い場所にある皿置き場に二人を導く。そこには欠けたり汚れたりした皿が何枚も置いてある。二人は台に登って皿を探し始める。

 ぼくは家に入り、妻のそばへ戻る。ぼくが玄関を閉め忘れたのだろうか。いきなり若い男がやってきて、背丈以上もある大きな黒い機械をどしんと音をたてて入り口に置き、「これの修理ができました」と言う。ぼくは驚くが、そういえばこの機械を先日前金を払って修理に出したんだったと思い出す。

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10月31日の夢(古着をひろう)

 朝食をいつものカフェのモーニングサービスで食べたいと外に出る。角を曲がって店を覗くと、表にはシャッターが半分降りていて、若いマスターが暗い顔で椅子に腰かけているのが見えた。お店が倒産したのだ。ぼくはしかたなく回れ右をして家に戻ろうとする。

 途中の道端で人だかりがしている。見ると、道路わきに水は流れていないが、溝になっているところがあり、その窪地に古着が何着も捨ててある。それを近所の人たちが拾い上げているのだ。ぼくの見慣れた緑のセーターやズボンもある。ぼくもそれらを拾い上げる。

 帰宅して「ぼくの洋服が捨ててあったよ」と言うと、妻は「それはもう古くなったから処分したのよ」と答える。「なんだ、そうか。じゃあ、近所の人たちはまだ着られる服があると思って、拾っていたんだね」と、ぼくも応じる。

 飼っている白猫のすずがやってきたので抱き上げる。だがすずはそれを嫌って、ぼくの胸から床に飛び降りる。そこにはたまたまいろいろ荷物が置いてあったので、それに正面衝突したらしく、バシンッとすごい音が響く。驚いてすずを見たが、さすが身の軽い猫らしく、けろっとした顔でぼくらを見ている。ぼくと妻は「すず、気をつけなくては駄目だよ」と猫に注意をする。

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10月30日の夢(コーヒーショップ)

 セルフサービスのコーヒーショップへ入る。ゆったりと広い店内には白くて楕円形のテーブルがいくつも並べられ、周囲に椅子が置かれている。ぼくはその一つにバッグを置いて席を取り、店内をうろうろ歩いてコーヒーサーバーを探すが、どこを見回しても一つも見当たらない。ウェイトレスが現れたのでてっきり新しいサーバーを用意してくれたのだと思って近づくが、やはりサーバーはない。そして彼女もフロアから姿を消してしまう。

 またもやぐるぐると店内を歩き回るうちに、ようやく新しいサーバーが置かれたので、喜んで縦長のカップにコーヒーを注ぐ。だが慌てていたので、大型の金属製の盃のようなものに注いでしまった。恥ずかしいので、隅のテーブルに行って、カップに注ぎ直そうとするが、盃は熱で変形したのか、花がしおれるようにくったりと歪んでしまい、びっくりする。ともかくようやくコーヒーを手に入れたので、入り口近くの自分の席に戻ろうとするが、自分がどこにバッグを置いたのか、全く見つからなくて途方に暮れる。

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10月24日の夢(飛行場)

 広大な原っぱのような飛行場を飛行機に向かって走っている。隣には映画会社の重役が同じように走っている。ぼくはセルロイド版を顔の前にかざしている。学校で使う下敷きのようなものだ。セルロイド版に描かれているのは新作映画のスチール写真だ。
 場面が変わる。ぼくはまた飛行場を走っている。今度は二枚のセルロイド版を持っている。セピア色のそれを重ね合わせて顔の前にかざしながら、ぼくは空に舞い上がるのだ。

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10月20日の夢(宇宙からのテロリスト)

 気が付くとトイレの個室にいる。鍵が閉まらないのでうろたえるが、入り口は人が通れないように細く、それでも中に入ってくる人はいないだろう。手早く大きなTシャツを脱ぐ。シャツには一面黒い土や血がこびりついている。かたわらには紙袋があり、中にクッキーがいくつか入っている。それも土と血にまみれてしまった。
 トイレを飛び出し、部屋に紙袋を置くと、急いで外に逃げ出す。紙袋を見つけた若い事務員がしきりにゴミを手ではたき落としながら、ぼくの残した紙袋のクッキーを食べている。なぜこんなに汚れているのか不審そうだ。別のクッキーには血痕がついていて、事務員ははっとする。
 一方、ぼくは外で道路工事をしているアジア系外国人に向かってTシャツを放り投げる。彼がこれを適当に始末してくれるだろう。
 町の裏山の山頂には山肌の中にすっぽりと巨大な円盤がはまりこんでいる。ぼくが宇宙から乗ってきた円盤だ。それが山肌から動き出して空に浮かぶと、裏山は山頂からガラガラと崩れ落ちる。

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10月15日の夢(大きな家)

 部屋がたくさんある大きな家に住んでいる。ベッドのある自分の部屋で休んでいると、二人の歌人がやってきたので、「もしかしてこの部屋使いたい?」と冗談のつもりで言う。すると二人は、この部屋と隣の部屋でそれぞれ歌会をするので、使わせてほしいと言う。しかたなくぼくはそこを出て、玄関近くの部屋に移る。そこには久しぶりに訪ねてきてくれた大家族の親戚一家がいるので、ぼくは「久しぶりです。お子さんたちも大きくなって……」と愛想をふりまく。次々と部屋を覗くが、どの部屋にも来客がある。ある部屋ではテレビ局のディレクターが勝手に占領して、モニターごしに撮影の指揮をとっている。別の部屋では、若い男がいろいろな色の混じったセーターを着ていて、「ぼくはいつも同じセーターを買うんです」と言う。

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10月11日の夢(展示会と倒れる本棚)

展示会がホールの二階の会場で行われている。教室のようにテーブルと椅子が配置されていて、テーブルの上は展示品でいっぱいだ。ぼくは以前はこの展示会の業界人だったが、今は違うので、一番後ろの席にひっそりと座っている。最後にテーブルの上の品物を一つだけ取り、それを持って会場をぐるりと一周してから、後ろの出口から出て階段を降りる。階下に降りたところで階段の上から女性に呼び止められる。ぼくが品物を間違えて持ち出したらしい。ぼくは自分のバッグをがさごそとまさぐり、間違えた品物を取り出して、正しい品物と交換してもらう。
帰宅すると、壁まである本棚が傾き始め、ばらばらと本が落下してくる。慌てて支えるが、本棚はさらに傾き、ほぼすべての本が落下してしまう。だが、しばらくして振り返ると、本棚も本もすっかり元に戻っている。

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10月9日の夢(喪主になる)

会社へ行くと上司や同僚たちが「今日はおまえは喪主だから、仕事をしないでいい」と言う。父も母もとっくに亡くなっているのに、誰の葬式なのだろう? と不審に思うが、オフィスの一室には既に葬儀用のセッティングがされていて、受付のテーブルまで用意されている。受付には妻に座ってもらおうと思って電話するが通じないので、外へ迎えに行く。ちょうど妻が向こうからやってきた。受付を頼もうとすると、彼女も「知っている。そのつもりで来ました」と厳粛な顔で言う。しかし、誰が亡くなったのかは彼女も教えてくれない。

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