8月15日の夢(コンテストの孤独)

 今日はコンテストに参加する日なので、会社が退けたあと散髪に行き、ちょっとおしゃれをして会場に行く。コンテストに参加する人々で、既に長蛇の列ができている。長老詩人のN氏が弟子らしい若い男性を連れて、会場の前にたたずんでおり、ぼくに「参加するなら、ぼくの作品も一緒に預かってくれない?」と言うので承諾する。
 受付で番号を登録し、コの字型に並べられたテーブルの列の自分の番号の場所に作品を置こうとする。一番から順番にたどっていくが、数字はぼくの番号の前で急に飛んでしまい、自分の作品を置く場所が見つからない。隣の会場かもとれないと思い、一度外に出る。まだN氏が立っていて、「大変な混雑みたいだから、悪いから自分でやるよ」と言うので、彼の作品を返却する。隣の会場も大混雑だが、やはりいくら探しても、テーブルの列にぼくの番号は見当たらない。

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8月13日の夢(置き忘れた荷物)

 浜松での出張が終わり、新幹線で帰途につく。着席したとたん、新幹線のレールの上に鞄を一つ置き忘れたことに気づく。だが列車は既に駅を離れている。次の停車駅ははるか先だ。すぐにでも取りに戻りたいが、数時間後に戻っても鞄は次の新幹線に吹き飛ばされているに違いない。

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8月10日の夢(喫煙禁止)

 会社で執務していて、ふと顔を上げる。広いオフィスの中ほどに円卓があり、休憩所になっている。そこでもくもくと煙草をふかしている男たちがいる。ぼくは激怒してデスクから立ち上がり、怒りにふるえながら彼らに近づき、言い放つ。「この部屋は禁煙です」。喉がからからになるが、「みんなで決めたんです」と、やっと言う。
 席に戻ろうとすると、部屋の入口の床で誰かの喫みさしの葉巻が煙を立てている。「誰がこんなことをしたんだろう……」と呟きながら、拾い上げる。「あっちっちっ……」と言いながら、つまんで洗面所のシンクに捨てる。
 レストランに行く。中二階もあってとても広い。一階席からも二階席からも煙草の煙がもくもくと上がっている。一階席の喫煙客に「ぼくは心臓が弱いんです。煙草の煙を吸うだけで、脈が乱れるんです」と叫ぶ。
 レストランの隅のテーブルでカレーライスを食べていると、三十代ぐらいの科学者らしい女性が近寄ってきて、いきなりぼくのカレーの皿に話しかける。「まあ、大きくなって! すっかりかわいくなったわねえ!」 驚いてカレーの皿をよく見ると、ガガンボのような細い虫がご飯の上に乗っている。ぼくは驚くが、女性に調子を合わせて、「ほんとだ。目がきれいですね」と虫にお世辞を言う。だが女性が向こうへ行ってしまうと、気持ちが悪いので、その虫をつまんで捨てる。

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8月6日の夢(石の劇場)

 詩人のKくんといっしょに会社を立ち上げることになり、そのための荷物を積み込み、市バスで星が丘方面に向かう。名古屋のぼくの先祖代々のお墓のある方向だ。
 バス停で荷物を降ろすが、あまりに大量でなかなか降ろせない。しかも市バスの中はほこりだらけになっている。もう八分間も停車しているのに、運転手も乗客もみんな好意的でぼくらに文句を言わず、静かに積み下ろし作業を待ってくれる。
 まずは挨拶のため、М楽器を訪問することにする。M楽器に行くためには、巨大な岩石でできた天井の低いトンネルをくぐらなければならない。ぼくは苦しくて、とても通り抜けられないが、Мくんは軽々とそこを抜けて、М楽器にたどりつく。
 M楽器は三方を岩石でできた急斜面の観覧席で囲まれ、ぱらぱらと何人かの若い女性が岩の椅子に掛けて、Мくんと同店の社長・専務との交渉を見守っている。もう一方は四角いプールというか、池のようになっていて、そのほとりで三人は話し合っている。
 話が終わり、Kくんはプールに飛び込み、泳ぐのではなく、水中をバシャバシャ歩いて、ぼくのところへ戻ってくる。そしてぼくらの新しいオフィスができる方向(先祖代々の墓のある方向でもある)に向かって歩きながら、「喉が痛い。コロナになったのかもしれない」と訴える。

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8月3日の夢(人間料理)

 大きなホールで、ピアノの歴史を集大成するピアノコンサートが行われることになった。ぼくはそこで配布される記念誌を作る役目になり、参考にと大冊の英語の本を与えられた。ピアノの歴史を書いた本だという。
 開催日が近づき、主催グループの人たちが案内のチラシを配り始めた。みんなが貰いに行くので、ぼくもそれに加わり、会場でいろいろな展示を見ることにする。来場者のために食事の用意が会場の両側にされている。大きな皿にばらばらに刻まれた大蛸が盛られているが、まだ生きて動いているうえ、材料は蛸ではなく、人間の女性のような気がしてならず、とても箸をつける気にならない。
 そこへ電話が入り、女性の声で「あなたの作った記念誌が人気でほとんどなくなったから、追加の部数を送ってください」という依頼がある。

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8月2日の夢(響き渡る声)

 商店街の店舗の二階にぼくの自宅がある。いくつも和室が並んでいるが、壁にも床にもわたぼこりがたまっているので、いくつもあるマスクの中からきれいなデザインのものを選び、大掃除をする。玄関口の部屋に日本人一人、外国人二人の三人の女性がお客に来ている。彼女たちの会話にぼくの名前が出たので、「そういえば、お二人の展覧会が開かれているから、そこで待ち合わせましょう、と言われたことがあります」と、外国女性二人に声をかける。
 三人が畳敷きの狭い部屋に座っているので、移動するには外国人女性の足を跨がなければならない。ぼくは「エクスキューズ・ミー!」と言いながら跨ぐが、意外に大きな声を出してしまったので、自分でびっくりする。すると部屋に、姿は見えないが男性の大きな声が「そうそう。そう言わなければならないんだよ」と響き渡る。
 窓から外を見ると、フェンスの鉄柵に五円玉が引っかかっているので、手を伸ばして取ろうとするが、途中でそれが子供のおもちゃであることに気づく。箒で地面に叩き落とすと、チャリンといい音がする。

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7月30日の夢(デパートのエレベーター)

 デパートのエレベーターに乗り、11階を目指す。もう一人、中年の眼鏡をかけた男性も乗り合わせている。しかしまだそのフロアは開店前だったことを思い出し、慌てて運転ボタンを下降に切り替える。男性は7階のボタンを押して、その階で降りていったが、ぼくは降り損ねて、そのまま1階に戻った。エレベーターのドアが開くと、そこには守衛が立ち、ほこりっぽい汚れた世界が広がっていた。

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7月27日の夢(S社の新社長)

 新宿にあるY社のアーティストサービス室をS社の社員に同行して訪問する。ぼくはS社の元社員なので、名刺を持っていない。ガラス張りの玄関先でY社のスタッフに「元S社の一色です。今は名刺はありません」と挨拶する。なぜかぼくは黒いシャツを着ている。
 自分の会社に戻ると、そこはいつのまにか反社の人たちに占領されている。ぼくもその机に座り、プラスチック製の容器のかけらや、地図の破片を懸命に拾い集めようとしている。懐かしい人たちの面影を探そうとしているのかもしれない。
 どうやら社長が世襲制で若社長に交代したらしい。広いオフィスの奥で若社長が挨拶をしているが、ぼくはそんなもの聞いていないというしるしに、会場を勝手に歩き回る。そこに置かれたデスクは皆、年季の入った古い木製のものだ。自分のデスクの抽斗を開けてみて、そこに入れておいたはずのぼくの大切にしていたものが消えていることに気づく。デスクが勝手にどこかへ移動されたのではないかと思い、同僚たちに声をかけてあちこちの机の抽斗を開けてみるが、ぼくの大切にしていたものはどこにもない。

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7月25日の夢(コンサートの取材)

 ある政党の主催するピアノコンサートを取材してくれないかという趣旨の招待状が届いた。6時開演で、会場も「千種」駅近くなら、5時半に会社が退けてから行けると思う。
 しかし実際に行ってみると、千種駅は初めての場所なので、地図を見ても会場への行き方がよく分からない。行く手に見える小高い丘の上らしいと検討をつけ、近くのお店の人に尋ねてみる。「ああ、そこなら地図のこの緑色に塗られたところですよ。小さな建物なので、よく探さないと、気づかずに通り過ぎてしまうかもしれません」と教えられる。
 ぎっしりと立ち並んだ建物の壁と壁の間をようやく通り抜けて丘の上に向かう。腕時計を見ると、もう開演の6時だ。焦って見直すと、まだ6時10分前だ。しばらくしてまた時計を見ると6時だ。だが見直すとまた10分前に戻っている。
 そんなことを繰り返して、やっと会場に辿り着き、受付の男性に招待状を渡す。取材なので名刺も渡そうとするが、カバンの中には他人の名刺ばかりが入っていて、肝心の自分の名刺がない。おまけにカメラも忘れてきた。
 コンサートの始まっている音がしているのに、入り口は開放されたままなので、そのまま中に入る。ピアノコンサートだと聞いていたのに、声楽の独唱をピアノが伴奏している。驚いたことに、通路の両側のテーブルにビュッフェスタイルの食事が用意されている。これなら、コンサートのついでに夕食もとれるなと安心する。

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7月23日の夢(自主製作映画と友人の来訪)

 教室のように見える会議室に、自主製作映画をつくる仲間たちが顔合わせのために集まっている。車座になった一人一人が映画製作になぜ参加したかを発表していく。ぼくの番になり、立ち上がって、「ぼくは露文出身で、専攻はマヤコフスキーでした。彼は詩人でありながら、映画製作も行い、主演俳優としてもとてもかっこよかった。ぼくもそれに倣いたいと思いました」と言う。ほぼ即興だったが、ぼくの発言は思いがけぬほど熱狂的な拍手で歓迎される。
 自宅を旧友たちが訪問してくれることになっている。じりじりとして待っていると、玄関のチャイムが鳴り、彼らが到着した様子だ。ぼくは左端の女性を見て、漫画家のMさんだと思い込み、「Mさん、お久しぶり!」と声をかける。しかし彼女は「私は違います。けれど……」と言い淀む。ぼくは家の一番奥にある部屋に彼らを連れていく。パーティーをやれそうな広さの部屋はそこしかないからだが、それでも狭すぎる。メンバーの一人が「カーテンを開けてみたら?」と言うので、言われた通り開けてみると、そこには縁側のような空間があり、少しだけ部屋が広くなった。メンバーの二人がサッシを開けて外に出る。そこはネオンのきらめく街頭で、ヤンキーのような男たちが近寄ってくる。彼らは二人の頭に袋をかぶせ、首を絞めるなどの暴行を働く。二人は声も立てず、ヤンキーが行ってしまうと、何事もなかったように部屋に戻ってくる。ここでパーティーを開くための通過儀礼のようなものであったらしい。

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