4月8日の夢(入社試験)

 ぼくがかつて在籍したS社の入社試験が行われている。ぼくはもう関係がないのだが、見学に行く。社運隆盛のS社だがこんな時代なので、あえて自社ビルを爆破し、建物は意図的に廃墟にされている。そこは玉砂利を敷いた清潔な墓地のような場所で、左側の一段高い敷地にあるS社の前には200名ぐらいの入社希望者が集合中だ。ベランダのような場所で社長がハンドマイクを持って挨拶しているが、マイクが壊れているのか、その声は聞こえない。ぼくは一段低い右側の敷地に座って、簡素な弁当を食べている。ぼくの前方にもS社の入社希望者が玉砂利の上に腰をおろしている。最後尾に座っているのは、北方に住むイヌイット系だろうか、毛皮を着て、妻子を連れた男性である。「このコートを脱いだ方がいいかな」と妻に話しかけている。そこへS社の女性社員がやってきて、男性に声をかけ、入試のための試問のようなことをし始めた。
 ぼくはその場を離れて歩き出す。周囲は南方のジャングルのように樹々が密生し、バケツをひっくり返したような雷雨である。トイレに入ると、そこは男の子を連れたお母さんなど先客でいっぱいだが、豪雨のせいもあって足元が汚い。用を足すべきかどうか迷っているうちに、トイレの外に続く長い行列ができている。これではいつ順番が来るか分からないので、あきらめてそこを立ち去る。

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3月31日の夢(先輩の教訓)

 会社で先輩がぼくに教訓を教えてくれた。「困ったときには目をつむれ。けっして開けるな」。彼が荒涼とした炭鉱跡のような場所で道に迷い、空腹で地面に倒れたとき、目をつむると顔のそばにきれいな声で鳴くコオロギがやってきた。その隣に鳴かないもう一匹のコオロギがいるのも分かった。飢えた先輩は思わず手を伸ばして、鳴かないコオロギをつかんでむしゃむしゃと食べ、体力を回復して、危地を脱することができた。もし目を開けていたら、それはコオロギでなくゴキブリだったかもしれない。そしたらゴキブリを食べることはできず、先輩は餓死していただろう。そう言うと、先輩は笑った。
 するとぼくもその荒れ果てた鉱山にいた。地面に穴が開いていて、その穴を降りると、ぼくは会社のオフィスに戻った。
 会社は業績を伸ばしていた。右隣りにはМ社長の席があり、その上の壁には黒板があって、社員一人一人の抱えている仕事の一覧表が掲示してあった。仕事が増えて書ききれなくなったので、今は新しく入った仕事だけが掲示板に表示されている。ぼくの担当する仕事もちゃんと書いてある。ぼくは自分の制作する書籍の名前を表札のような板に書き込む。表札は半透明で、裏から反対側に文字を書いていくので、とても書きづらい。その書籍の名前は「悪い村の兄さん」というのだ。

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3月27日の夢(国際詩祭と殺し屋)

 ぼくの自宅で国際的な詩の朗読会が開かれており、世界中からたくさんの人々が参加している。中でも前列右側に座っている年配の婦人とその連れらしい幼児はとても感動的な朗読パフォーマンスをしてくれた。ぼくは歩み寄り、二人の肩をたたきながら「良かったよ」とねぎらいの声をかける。
 何かの用で中座し、再び会場に戻ると、既に詩祭は終わっていた。途中で不審な男に出会い、ぼくはうっかり男に暴言を吐いたらしい。男がピストルを持って追いかけてくる気配を感じ、ぼくは家に戻ると、左手の堅固な壁の陰に隠れて、男の襲撃から免れようとする。

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3月26日の夢(詩祭危機一髪)

 しばらくアメリカに滞在していたため、ひさしぶりに日本に戻ると、すっかり浦島太郎状態である。今日、大規模な詩祭に出演しなければならないことも忘れていた。
 慌てて東京の会場に行くと、まだ開幕時間前である。参加する同僚たちと舞台裏で雑談する。楽屋の並ぶ廊下で焚火がされており、ぼくは歩きながらなにげなく鞄から銀色のファイルを取り出して、その火の中に投げ込んでしまう。ファイルが燃え上がってから気が付いた。なんてことだ。ファイルの中には今日朗読するはずの「相撲」をテーマとする詩の原稿が入っていたのだ。まずい。その原稿のコピーを取っていなかった。
 いや、一つだけコピーがある。でも、それは北海道にある別宅のパソコンの中にあるのだ。ぼくは躊躇なく羽田から飛行機に飛び乗る。そして別宅に着くや、パソコンを立ち上げて、詩のコピーをプリントアウトする。再び飛行機で東京にとんぼ返りすると、なんとか出演前に会場に戻ることができた。

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3月24日の夢(いやな夢を取り消す少年)

 おばさんが「いやな夢を見た」と話している。ぼくの知り合いに「いやな夢をなかったことにする能力」を持つ少年がいるので、おばさんに紹介する。おばさんは「本当にそんなことができるの?」と懐疑的だ。ぼくは「だって、もうあなたはどんないやな夢を見たか、思い出せないでしょ?」とおばさんに言う。

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3月21日の夢(家のリフォーム)

 まず、一方の家の工事をチェックに行くと、木造の床を頑固おやじのような職人がカンナ掛けしてくれていた。問題なさそうなので、もう一方の家に行く。そこでは数人の男女が畳替えをしてくれている。その中の一人の若い女性が大きな針で畳を縫いながら、「〇千円の値段で、これだけやって、お茶いっぱい出してもらえないなら、私なら怒っちゃうな」と大声で文句を言っている。ぼくが玄関にいるのに気づかないのだ。慌ててぼくはお茶の準備を始める。
 家に帰るには、海岸に近い道か、内陸を通る道か、二つのルートがある。海岸の道を歩いていくと、途中で道路工事をしていて、通行禁止になっている。そういえばこないだ工事による通行禁止のチラシが入っていたなと思い出す。

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3月20日の夢(浜松出張)

 浜松のクライアントのオフィスでPR誌の打ち合わせをする。さくさくと思い通りに進んだので、オフィスの出口でクライアント二人ににこやかにさよならを言う。壁が邪魔をして、二人のうち右側にいる一人しか見えないので、その人に向かって手を振る。相手も振り返してくれる。しかし直接のクライアントは見えない人の方だった、そちらには挨拶できなかったことに後で気づき、しまったと思う。
 予想外に打ち合わせが早く終わったので、午前11時頃には会社のある原宿に戻ることができた。今日は浜松直行だったことを会社に伝えてなかったので、そこから携帯で連絡しようとするが、なぜか電話がつながらない。

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3月15日の夢(食器と仕事)

 昔の勤め先だったS社で仕事をしている。ランチにしようとしたら、食器棚から茶碗や皿がすっかり消えている。これではご飯が食べられないので、部下に探しに行かせたが、その部下がなかなか帰ってこない。お腹が減った。
 気がつくと、仕事がなくなっていたので、社員たちに探しに行かせる。最初は気楽に、いつものクライアントのところに営業をかければ、いくらでも仕事は入ってくると、呑気に構えていたが、何人か社員が帰ってきたものの、誰も仕事をもらえなかったという。

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3月14日の夢(露店とヤクザ)

 地下街の通路で4,5人の男女の仲間と、ありあわせの板を組み合わせて露店を作り、それぞれの商品を並べて販売する。そこへ通りかかったヤクザふうの男が陳列した板ごといきなりひっくり返す。なんとか商品は無事だったが、ぼくが大切にしているものがはちきれんばかりに入っていた白い袋が見つからない。仲間たちに尋ねても、知らないという。しかたなく地下街のごみ置き場に、捨てられていないか探しに行く。

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3月12日の夢(同窓会)

 孤独に生きてきたぼくは無謀にもぼく一人の発案で同窓会を発案し、かつてのクラスメイトたちに招待状を送った。おそらく一人も来ないのではないか。そう思いながら、会場になった教室で待っていると、開会予定時間の30分近く前に一人の男性がやってきた。感動してしまう。さらに7~8人の男女が開会前に集まった。皆さすがに大人になってしまうと、誰が誰だか分からない。
 しかも彼らは驚いたことに自主的に司会者を選び、立って挨拶や自己紹介を始めた。これならぼくはいない方がむしろいいなと思って、いったん会場を出る。
 そろそろ終了の時間になったので、会場に戻る。主催者としてのお礼の挨拶をするつもりだった。「終わりましたか……」と話し始めようとするが、まだ最前列の席に座った男性が発言途中で、ぼくの挨拶はうやむやになってしまう。ぼくは今度の早稲田祭に一人参加する決心をしていて、パフォーマンスをするつもりだ。この同窓会が終わった後、ここでリハーサルをすると皆に告知しようと思っていたのだが、目論見が外れてしまう。
 その後もなごやかに宴が進み、そろそろお開きという時間に、急いで靴音高く会場に現れた外国人の女性がある。目の前を通り過ぎたのはラテン系で化粧が濃く、背も高い。クラスにいたはずもなく、全く見覚えがない。ぼくは慌てて後を追いかけ、「すみません。どなたでしたっけ?」と声をかけるが、「〇〇です」というその名前にももちろん覚えがない。

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