12月5日の夢(女性ランナーたち)

 東京駅のコンコースのような広い地下空間を妻と歩いている。そこには縦横碁盤の目に通路がある。妻は「縦の通路には何もないわ」と言う。ぼくは「いや、横の通路にそれがあるよ」と答える。「それ」が何かは言葉では伝えられない。「それ」と言うしかないものだ。
 「それ」を持って、沢山の女性たちが地上の道路を走り始めた。黄色い服装をした女性ランナーが、あと少しでゴールというところでなぜかギブアップして立ち止まる。だが、これまでの走りのタイムが十分に速い。もし他のランナーたちがそのタイムを超えられなければ、彼女が優勝することもありえるだろうとぼくは思う。立ち止まる彼女の前を次々とランナーたちが追い抜いていき、黄色い車両も何台か通過していく。「みんな黄色だね」とぼくは妻に言う。

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11月25日の夢(曲がり損ねた電車)

 妻と二人で外出し、電車で帰宅の途につく。電車は二両連結である。運転手が分岐線に入るのを一瞬忘れたらしく、猛スピードのままカーブを曲がろうとして、電車は九十度回転してしまうが、幸い脱線事故にはならなかった。
 無事に帰宅して、新居で食事をする。ご飯とおかず一品だけのつましい食事だ。ぼくのおかずは豆腐、妻のおかずはもう少しおいしそうだ。

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11月13日の夢(人間の壁)

 会社が四国あたりの地方都市に引っ越した。雨が降っている。今日はY社から依頼された新しい切り口によるピアノの啓蒙本を作るための打ち合わせの日だ。いきなり音楽の必要性を説くのでなく、子供の情操教育の話からソフトにピアノの効果をアピールする冊子である。
 二時からのつもりだったが、二階の窓から見ていると、一時に早くも下の街路に自転車の停まる音がした。調律鞄を持った男が降りたところだ。きっとあの男が打ち合わせの相手だろう。急いでデスクの引き出しを開け、名刺を探すが一枚も見当たらない。そうしているうちに男が上がってきて、ぼくの名前を呼ぶ。出ていくと、カラーで印刷された名刺と小物のノベルティをさりげなく手渡してくる。ぼくはしかたなく「今名刺を切らしてまして」と弁解する。
 さて打ち合わせ場所を探すが、二階はもちろん一階に行っても空いているテーブルがない。玄関前にちょっとした台のような場所があり、そこでしようかと思うと、若い男が不愛想に「ここは俺が使っているところだ」と凄む。しかたがないので外に出て、喫茶店に入ろうと思う。しかし傘立てをいくら探しても自分の傘がない。おまけにぼくのズボンにはどうやらお尻に穴が開いているようだ。まあ、この程度なら外から見えないかもしれないと思う。
 男に外出を促すと、男もしぶしぶついてくるが、「本当は予定が詰まっていて、時間がないんだ」というようなことをぶつぶつと呟いている。
 喫茶店に入ると、隣の席にいる知らない女性がなぜかピアノの情操教育上の効果について話しかけてくる。なぜぼくらの話題について知っているのかと怪訝に思うが、「そうそう」と相槌を打つ。突然店中の男たちが人間の壁になって押し寄せてきて、ぼくは押しつぶされそうになる。

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11月12日の夢(新年会の怪異)

 お正月の新年会に出席する。舞台に向かって椅子が講演会形式に並び、固定椅子のほかに通路にも可動椅子が置かれている。会場はぎっしり満員だ。ぼくは遅れて行ったが、妻が右の通路に並べられた椅子席を確保しておいてくれたので、無事に並んで座ることができた。
 会の最後に手締めが行われることになる。三々七拍子である。ぼくは拍手のテンポが一拍遅れてしまい、ちょっと恥ずかしい。手締めの後、右の席に座った痩せた老女が大きく拍手をし始めるが、会場はしんとして誰もそれに応えようとしない。気まずそうに彼女もやめてしまう。気がつくと、会場は明かりが消えていて、真っ暗になっている。なんだかお葬式のようだ。司会者の男性が「お茶の一杯も差し上げずに失礼しました」とマイクで言うと、頭の禿げた男性が「いやいや、そんなこと気がつかなかったよ」と応じる。男性の右手には缶ビールが握られており、ぼくは「こっちは飲めないんだから、お茶の一杯ぐらい飲みたかったよ」と思う。

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11月5日の夢(封筒がない)

 雨が降っていて、ぼくの勤める会社のビルがびしょびしょに濡れている。
 その雨の中を買い物に来てくれた女性客が「袋はありませんか?」と尋ねる。ぼくは「社名入りの封筒でいいですよね」と答え、封筒を探しに二階のオフィスへ階段を登る。デスクで同僚たちが仕事をしている中、探し回るが封筒が見つからない。ようやく机の上に社名入りの定形封筒と定形外封筒を見つけ、ほっとして手に取るが、それは自社のものでなく他社の封筒だった。そういえば色がうちの会社のものと違うなと気がつく。

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10月30日の夢(通勤電車)

10月30日の夢(通勤電車)
 通勤電車で新宿に向かっている。電車の中はがらがらだが、もっと人が少なくなればいいと、ぼくは思っている。突然、車内は四畳半の下宿になり、大家のおやじとその妻がぼくに小言を言いながら、部屋の中をうろうろして、なかなか出ていかない。
 気がつくと、電車は逆向きに走っていて、ぼくは夜の自宅近くの畑の中にいる。畑の中にはパンの自動販売機が四台立っている。それらを示して、ぼくは弟たち三人に、食べるよう勧めるが、みんな食欲がなさそうだ。(ぼくは一人っ子だけれど)

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10月29日の夢(反社の邸宅)

 妻と街を歩いていて、ふとしたことから反社の頭目が乗った黒塗りの乗用車に乗せられる。ぼくらは彼の邸宅に招待されたらしい。途中、何かの用足しのため、同乗していたぼく以外の人たちがいったん降りる。妻だけが戻らないでいるうち、黒服の運転手は無言のまま車を発進させる。ぼくが「妻がまだだ!」と叫ぶが、車は止まらない。後部座席にいた頭目がどすのきいた声で「止まれ、という声くらい聞いてやれ」と言うと、ようやく車は交差点を渡り切ったところで停止し、遅れていた妻も乗り込んだ。しかし運転手の男は返事すらしない。
 頭目の邸宅でもある反社グループの拠点の建物に着いた。東京ドームほどの広大な内部に、歌舞伎町のような歓楽街が広がっている。頭目は妻を呼び寄せて、7枚のDVDを手渡す。「これらの映画をすべて観て、どれを購入すべきかあんたが決めてくれ」。
 夜になって、妻の姿が消えていることに気づく。どうやらDVDをどこかで試写しているらしい。ステージではコーラスグループが享楽的なナンバーを歌っている。やがて戻って来た妻は「この映画は最後まで見切れなかったわ」と言う。ぼくは「その一本目はつまらなくて、途中までしか見られなかったと、頭目に報告すればいいよ」とアドバイスする。
 妻の携帯が鳴った。妻が試写をしていた場所は歓楽街のどこかの店の一角だったらしく、そこのママの女性からだ。「席のチャージ料を支払ってよ」と女は言う。「こんな程度でチャージ料を払わなければならないのかしら」と妻は不満たらたらだ。
 突然、壁に窓が開き、そこからさっきの黒服の運転手が満面の笑顔を浮かべて、ぼくらにカメラを向け、二人の姿を撮影してくれる。どうやらぼくらは早々にここから逃げ出した方がよさそうだ。

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10月27日の夢(川の見学)

 ぼくは小学生で先生に連れられて、川の見学に来ている。川の岸には全共闘時代のバリケードを思わせるように机が並べられており、ぼくはその上を歩く。川には既に生徒が降りていて、岸辺を興味深そうに眺めているところだ。ぼくは上から「何かあるの?」と生徒に声をかけ、机から川に足から飛び込む。かなりの高さがあって怖かったが、なんとか川に降りられた。
 それからぼくはいったん下流に移動し、また岸に並べられた机の上を引き返してくる。すると机の上に詩人のN氏がいて、なにか演説をしている。そして、ぼくに向かってひょいと片手を伸ばすので、反射的にその手に握られていたものを受け取ってしまう。受け取ったものをよくよく眺めてみると、それは単なるゴミだった。急いで元の場所に戻るが、川の中に生徒たちはもういない。

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10月25日の夢(今朝見た三つの夢)

 カナダの原住民の人々の運営するアンテナショップを訪れる。建物の床に敷かれたカーペットの上にさまざまな民芸品が置かれ、アイヌのような衣装を着た女性が店番をしている。真ん中に炭がらが山のように置かれ、赤い火が燃えている。そこでおまじないができるらしいが、説明書も何も見当たらない。店番の女性もどこかに行ってしまった。
 ぼくは小学生で、新幹線で修学旅行に行こうとしている。ぼくの指定席は七号車の一番だ。いくつも車両を通り抜け、指定された席にいくと、男子と女子が一人ずつ隣に着席している。窓から隣のホームに停車しているこだま型の新幹線が見える。「これから一週間、ここで生活するんだね」とぼくが言うと、ほかの二人も苦笑する。
 ぼくの元の勤め先であるS社に週明けに出社すると、S社の社屋はまるで廃墟のようになっている。階段を登ると、そこにぼくの夢について書いた答案用紙が散らばっているので、慌てて拾い集める。U社長がそれを見とがめて「これは何? こっち側に用があるの?」と尋ねてくる。ぼくは逃げるように階段を駆け下りるが、その途端階段は崩れて、もう登ることができなくなる。社員たちが三々五々出社してきた。義母の飼い猫も出てきて、ぼくの前にお腹を出して寝転がり、撫でてくれと言う。ぼくは社員たちに「どこから向こう側に戻ればいいの? あっちのトンネルから?」と尋ねるが、彼らはみんな見知らぬ顔で、誰もぼくの問いに答えてくれない。ぼくのデスクがすぐそば見えるが、その前に透明アクリル板の壁が設置されている。席にあるパソコンを取ってくればこちら側でも仕事ができるのにと思うが、透明な壁を超えて向こう側へ行く方法がわからない。

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10月15日の夢(封筒を探す)

 会社で四角く厚いものをうまく収納できるA4判の封筒を探し回っている。
 中年の男のだみ声が聞こえる。会社を代表して葬儀に出席するよう指示されたことに抗議している内容だ。会社側はそれに対して、男をなおも出席させようとして、説得を試みている。

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