7月31日の夢(オカルト教団のパーティー)

 オカルト教団のパーティーの取材に行く。コンクリート造りのちょっとした会議室のような場所。教室形式に椅子が並べられ、イベントが進行するのを少し外れた場所から見守る。当然昼食が出ると思っていたのに、午前中に会議だけで解散してしまった。慌てて外に出て、メンバーを追いかけようとするが、皆早々に道路の向こうに姿を消していく。
 編集部に戻る。小荷物を発送しなくてはならない。ごてごてと紙を貼ってなんとか箱の形にできた。後はガムテープを貼り付けて、切手を貼るだけだ。それらを隣のビルの系列会社のオフィスに借りに行くが、中には誰もおらず、いつもの場所にそれらが見当たらない。しかたがないので編集部に戻る。
 同僚たちがぼくの髪の毛の茶髪を指摘して笑う。「ああ、これか……」。ウールのセーターを切って、鬘のようにしてかぶっていたのだ。「教団のイベントに出るには、こういう茶髪にしなくてはいけないんだ。苦労して変装したんだよ」と、ぼくは皆に言う。

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7月30日の夢(ジャングルジムから飛び降りる少年たち)

 ジャングルジムに小学生低学年くらいの少年たち数百人が鈴なりになっている。彼らの足元には碁盤の目のようにも見える四角い箱が数百個置かれている。少年たちは一斉に地面に飛び降りる。ほぼ全員がそれぞれの箱に気を付けの姿勢をして着地するが、一人の少年だけが失敗して水平に寝そべってしまった。それを見ているぼくもこれから、ジャングルジムから飛び降りなくてはならないらしい。

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7月29日の夢(黒いもの)

 家のトイレに入る。小さな物置ほどの広さがある。だが、部屋中にさまざまな物がいっぱいに置かれて、とてもトイレとは思えない。中でもインパクトのあるのは一足の黒い長靴だ。それでも便器ににじり寄って、僅かな隙間に放尿すればいいなと、気を取り直す。
 トイレを出て、「ここには黒いものがあるから安心だよね」と妻と語り合う。

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7月24日の夢(夢を貰う)

 ぼくと妻は広くて素敵だが、家具も何もない洋館の一室にいる。暮らし方を変えたいので、夢をくれる人から新しい夢をもらいたいと思う。部屋の左側には女優かタレントのような女性がいて、しきりに仕草でぼくらを誘う。けれど、ぼくと妻は彼女に背を向けて、部屋の右側に顔を向ける。そこには三人の男性がいて、見るたびに白い服を着ているようにも、茶色のスーツを着ているようにも見える。ぼくと妻は三人の夢を息を吸い込むようにして貰う。それはとても素晴らしい夢だった。

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7月20日の夢(階段本棚)

 会社二階の編集部の部屋で仕事をしていたが、定時になったので退社しようとする。だが今夜7時から社員旅行へ行くと急に言われ、帰れなくなってしまった。階段を降りて一階の営業部に行くと、同僚たちは旅行の準備に大わらわだ。上司のМ氏の前のテーブルに知らない男性が来客として座っている。彼はぼくを見るといかにも親しげに「これはお礼です」と言って、何冊もの分厚い本をくれる。見ると、表紙のあちこちが破れている。さらに千円札を一枚と小銭を何枚かぼくに渡す。「何のお金ですか」と尋ねると、「社員旅行に行ける籤に当たったので、これがあなたの分の旅費ですよ」と言う。ぼくは社員旅行など行きたくなくて、いつも断っているので「要りません」と言って、受け取りを拒む。しかし同僚たちは社員旅行に夢中で、ある女性社員は先輩に「私、お風呂は水着で入っていいですか」と尋ねたりしている。
 バカバカしいので二階に戻ろうと階段を昇る。ところが二階にあともう少しという何段分かに本がぎっしり詰められていて、足をかけることができない。手でそれらの本をつかんで二階の床に放り投げるが、いくらやっても足をかけられるだけのスペースができず、ぼくは二階に戻ることができない。

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7月10日の夢(ビーカー)

 会社で忙しく仕事していて、尿意を覚える。トイレに行こうとすると、男性の同僚が大きめのビーカーをくれる。これに用を足せというわけだ。それをもって廊下に出るが、壁がガラス張りなので、すぐ目の前に昼食をとっている同僚の顔が見える。これではあんまりなので、階段を降りて一階のトイレに行くが、便器がない。手にしたビーカーにぼくは放尿するが、すぐにそれはいっぱいになり、溜まった尿を捨てて、さらに放尿するという行為を何度も繰り返す。二階で用を足したら大変なことになるところだったと、ほっと安心する。
 建物から中庭に出て、汚れたビーカーの捨て場所を探す。ふと北西の方角を見る。そこはこの建物から鬼門になる方位で、以前は荒れ果てた草地だった。そこがきれいに整えられた庭園になっているので驚く。そうこうするうちにどやどやと同僚たちが建物から出てきた。庭で何かの犯罪行為があり、同僚たちはそれに対応しようとしているらしい。ぼくは右手にあるお堂のような建物の前の草むらに慌ててビーカーを投棄して、オフィスに戻る。
 オフィスではあいかわらず沢山の社員たちが忙しそうに行き交っている。ぼくの隣席には新入社員だが、顔に小皺のある女性社員がいて、大きなビニール袋の中の少し汚れた灰色の碍子をこれから撮影するのだと言ってぼくに見せる。ぼくは碍子の良し悪しなど分からないものの、先輩ぶって「てっともいい碍子だね」と褒める。

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6月29日の夢(宇宙戦艦)

 映画の撮影に参加し、宇宙戦艦に乗船する。こち亀の両津勘吉にそっくりの髭男と共にぼくらは奮戦した。戦闘が終わると、髭男は敵の攻撃で片足を失い、白い包帯が痛々しい。ぼくも顔などに無数のかすり傷を負う。だが、無事にぼくらは基地に帰投し、髭男も負傷にめげず明るい笑顔である。
 一日目の撮影が比較的早く終わったので、これならたいした残業にもならず、10時頃には妻のもとへ帰宅できそうだ。同僚たちに「お疲れ様」と挨拶していると、髪を金髪に染めた艦長が「明日最後の突撃に出る」と言う。話から彼が一人の女性乗組員と共に神風特攻をするつもりなのだと直感する。だがぼくは何も言わない。みんなは今日の撮影が好調だったことに高揚した気分で、艦長の気持ちなど知らぬげに「お疲れ」「お疲れ様」と声を掛け合うばかりだ。

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6月20日の夢(退職の日)

 今日は会社を退職する日だ。けれども特にセレモニーもなく、誰もぼくのことなど眼中にないようだ。各室を回り、たまたまいた同僚たちに「今日が最後の日なので」と挨拶して回る。

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6月18日の夢(東京タワー)

 仕事の息抜きをしようと、東京タワーの展望台に上がる。展望台はとても狭く、その中をさらに透明なガラス扉でいくつにも仕切ってある。どの仕切りの中も図書館のようなデスクと椅子が置いてあり、お母さんと子供たちが静かに読書をしている。ぼくは風景を見たいと、次々とドアを開け各部屋を歩き回るが、親子連れに阻まれて、窓に近づくことができない。
 あきらめて展望室を出ようとする。出入口は人二人分の幅しかない。そこに和服姿のおばさん二人が立ちはだかり、草履の鼻緒を直そうとしている。ぼくはその背後に立ってじっと待っているが、一向に二人は立ち去ろうとしない。これから展望台に入ろうとする人たちも列を作って、忍耐強くおばさんたちの退出を待ち続けている。

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6月17日の夢(自衛隊基地と恐竜の影)

 ぼくの主宰していた詩の合評会が自宅で再開することになった。陽光の差し込む板間のダイニングルームが直接庭から上がれるようになっていて、次々とメンバーが訪れてくる。懐かしい顔もあれば、初めてなのに小生意気な者もいる。
 自衛隊のゲートで、ゲートの内部に向かって座っている。ぼくの足だけが敷地の中に入っている。左手には詰め所があって、門衛の姿がある。基地の中はアフリカのサバンナのような、何もない自然が地平線まで広がっている。その地平線に丸いスポットのような光の当たった部分があり、そこにティラノサウルスのような恐竜の影がうごめいている。「いつかあの恐竜がやってくるのではないか」と、ぼくは門衛の自衛隊員に言う。

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