10月12日の夢(飛んでいく鞄)

 妻と二人で船に乗るために岸壁にいる。ぼくが手にしている鞄を一振りすると、鞄はぼくらの船室へと飛んでいく。船室が火事になったという叫びが上がる。だが炎も煙も見えない。ぼくは何かをしなくてはいけないと感じる。慌ててもう一度鞄を一振りするが、鞄はどこにも飛んでいかない。何度も試すうちにようやく鞄が船室へ飛んでいった手ごたえがある。

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10月2日の夢(アンケート付き切符自販機)

 仕事で一時から楽器店の取材に行かなければならない。一時間前に会社を出たが、初めて乗る路線なので勝手が分からない。乗車券の自販機は画面に二段の棒グラフのようなものが表示されていて、いくつかのアンケートに回答しなければ切符が買えない。太い指で小さなタッチパネルを操作するのは難しく、何度も失敗してしまう。それでも自分の思う意見を打ち込んでいくと、駅のスピーカーから駅員の「ただいま○○と打ち込まれた方は××と打ち直してください」とアナウンスが流れてくる。明らかにぼくのことだが無視していると、別の男性客が「あっ、すいません。わからなくて……」と頭をかいている。知らん顔でさらに操作を続けると、後ろに並んだ乗客が「早くしてください」とせかす。「初めての駅なので、時間がかかるのです」と答え、時間をかけてようやく乗車券を手に入れるが、改札口はどうやら大通りの信号をいくつも渡った遠くにあるらしい。一時まであと十分しかない。せっかく手にした切符だけれど、タクシーを拾った方がいいだろうか。

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9月21日の夢(「自我」というケーキ)

 道を同僚たちと歩いている。これからみんなでケーキを食べに行くところで、一人がケーキ屋に電話で値段を問い合わせている。「ぼくが聞いてくるよ」と言って、ぼくは駆け足で先にケーキ屋に向かう。
 ケーキ屋のドアを開けると、中は大きな教室ぐらいの広さで、客は誰もいない。その教室ぐらいの広さいっぱいに、生徒たちのデスクのような感じで、ケーキが60種類ぐらい置いてある。白衣を着た店主のパティシェの男性はアラブ人らしかったが、ぼくを見て慌てて立ち上がる。ぼくは一つ一つのケーキを指さして、名前を聞いていく。「このケーキは何?」。「それは自我というケーキですよ」と彼は答える。「これをいくつか買うと、いくらぐらいになるの?」とぼくは尋ねる。

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9月19日の夢(植生のサンプル)

 目の前に大きな土手のようなものが、見渡す限り壁となって続いている。これはぼくが小人になってしまったので、道路の段差がそんなふうに巨大に見えているのではないかと思う。
 そこは宇宙人の乗り物が着陸した場所らしい。ぼくはそれを調査するため、周囲の植生や土壌のサンプルを採集して、会社へ持ち帰る。だが大きな組織の壁にはばまれて、サンプルは数日間そのまま放置されてしまった。数日後ようやくぼくは召喚され、会議室へ行く。若い男女の社員が集まってくる。ぼくは現場から持ち込んだサンプルを急いでテーブルの上に並べるが、日数が経ってしまったので、植物たちはみんなくたっとなって元気がない。

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9月15日の夢(郵便受け)

 緑豊かな木々の中に、四角い石柱が二本立っている。子供のときに見た戦争で焼けた家の跡地に立っていた門柱そっくりだが、これはぼくの勤めているS社の門柱だ。その門柱には赤い郵便受けが取り付けられていて、中は郵便物でいっぱいである。ぼくは自分の投函しようとする郵便の束をその中に無理やり押し込み、社内に戻ろうとして、郵便受けの中に配達された郵便の束があるのに気づく。取り出すと、大小の封筒に入った分厚い郵便物の束は細い紐でくくられている。

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9月8日の夢(明日は退職日なのに)

 会社の冷蔵庫を開けると、封を切って飲みかけの牛乳パックが何本もある。その一本からコップに牛乳を注ぎながら、「明日からぼくは退職者のはずなのに、なかなかそうさせてもらえないな」とひとりごとを言う。明日だって、広島に出張してそのまま会社に戻らないつもりだったのに、まだ「あれをしろ、これをしろ」と会社がうるさいのだ。
 緑豊かな田園地帯。川が二本に分岐する場所に、二人の男がいる。一人は初老で、一人は壮年だ。バスに乗っている初老の男に、壮年の男はケータイで「今どこですか」と問いかける。

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9月3日の夢(犬と旅行する)

 仲間と冒険旅行に出かける。大きな犬もいっしょだ。飛行機の中では犬はおとなしく座っていたが、空港の到着口から出たとたん、ぼくの隣でおしっこを始めた。なかなか止まらない。ぼくのズボンが犬のおしっこだらけになり、みんなが笑う。ぼくは「飛行機に乗っていた間我慢していたんだね。えらい、えらい」と犬を褒める。
 (それに続く断片夢)麻雀卓で牌をかきまわす自分の両手が見える。

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8月30日の夢(皿の中で入浴)

 妻と二人、そろそろお風呂に入りたいと言いながら、なかなか入る気力が出てこない。食卓にはいつも古ぼけた二枚のピンクのお皿が並ぶが、そこには何も載っていない。このお皿の中がぼくらのお風呂なのだ。

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8月10日の夢(大リーグに就職)

 アメリカ大リーグのある球団への就職が決まった。だからぼくは今の会社に出勤はするものの、自分のオフィスには顔を出さず、別のフロアにあるステージに毎日行く。そこにはソファーがいくつか置かれ、ぼくはそこに座って、来期のチームの構想を練っている。
 ある日、ついにアメリカからチームのスタッフたちがやってきて、ぼくと合流した。みんな見上げるような大男たちばかりだ。ぼくらはトップバッター、二番バッター、三番バッターは誰……と打順ごとに選手を確定していく。そして久しぶりに自分のオフィスに顔を出すと、上司が「なぜ勝手に何週間も休んでいるのか。これ以上続くなら、おまえはクビだ」と居丈高に言い放つが、ぼくは黙って聞き流す。しかし、渡米する前の数か月の間に苦手の英語を勉強しなくてはならないなと、ちょっと不安になる。

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7月25日の夢(名刺を忘れた)

 久しぶりにМカメラマンとその助手さんと三人で新潟に取材に行った。まず楽器店を訪ね、二階に上がってスタッフに話を聞く。だが、名刺を忘れてきたので、相手がぼくらの来訪を承知していたのを幸い、挨拶もなしにインタビューを始める。話を聞いたのは最初はセールスマン、次は地元の刑事という順番。さらにピアノユーザー宅にも車で伺おうと階下に降りる。
 外には池があり、子供が遊んでいる。池の中に積みあがった石の山のようなものがあるが、石に見えるのはすべてカメだった。Мカメラマンにそれを教えようとして振り向くが、彼の姿はない。そうだ。車の駐車場は地上ではなく、二階にあったのだ。ぼくは気づいて、慌てて階段を登る。
 そこには既に取材先のユーザーにレッスンをしているピアノの先生もいて、みんなと話している。ぼくは近づいていき、「すみません。名刺を忘れてきまして‥‥」と挨拶をする。

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