10月13日の夢(お菓子で造るトレーラー)

 ある男性のお宅を訪ねる。家の中は男女の弟子たちで溢れかえるほどだ。彼が教えているのは、お菓子で造るトレーラーの模型だ。カステラに生クリームを塗って、トレーラーの胴体部分を造るのを手伝うよう指示される。なんとか生クリームを塗り終わり、ほぼ完成したと思うのだが、師匠は別室で弟子たちに囲まれていて、こちらの部屋に来ようとしない。そこへ旧知の「教授」というニックネームのあるS氏が現れたので、力を貸してくれるよう頼む。ところが彼は不器用で、お菓子作りが全くできない。造るどころか、せっかく出来上がったお菓子のトレーラーを壊してしまい、「これはできないよ」と平然としている。ぼくはしかたなく隣室の師匠に「できませんでした」と報告に行く。

カテゴリー: | 10月13日の夢(お菓子で造るトレーラー) はコメントを受け付けていません

10月10日の夢(海外修学旅行の)

 新規事業の企画書を書いて、М専務のところへ持って行く。オフィスはガラス張りで、新緑の美しい風景が広々と見渡せる。専務は黙って企画書を受け取ると、デスクに置かれた箱の中へ入れる。中学の修学旅行に南アフリカへ一人20万の予算で行かせようという企画だ。

 そのまま企画書のことは忘れていたが、ある日ランチの際にオフィスを通りかかると、前室のようなスペースにテーブルと椅子が置かれ、若い社員たちが食事をしながら新規事業の打ち合わせをしている。拡げられた資料に見覚えがある。「あっ、それってぼくと関係ある?」と尋ねると、彼らは慌てて「ないない」と首を横に振る。

 考えてみると、新規事業の案を出せと言われ、たまたまある旅行業者の資料にあった南アフリカ一人20万修学旅行の企画書を出してしまったが、あまりに高額過ぎるのではないか。あの業者だって、もっと安いツアーを企画しているはずだ。いつもコンビを組んでいる営業のNくんにプランニングを手伝ってもらおうと、営業部に行く。部長席を見るがいない。そういえば彼は降格されて平社員に戻ったはずだ。壁の席次表を見るが、どこにも彼の名前はない。居合わせた社員に「Nくんはどこ?」と尋ねると、皆笑って「ゴミ箱の隣よ」と言う。

カテゴリー: | 10月10日の夢(海外修学旅行の) はコメントを受け付けていません

10月7日の夢(大人びた子供)

 会社にいるが暇なので、ヒマラヤについての本を読んでいる。同僚が「その本は?」と訊いてくるから、「ああ、この企画はつぶれちゃったよ」と真面目な顔で返事をする。

 突然、大先輩の総務部長M氏がにこやかに現れる。もう相当な年齢のはずだ。「お元気そうですねー」とぼくは明るく声をかける。

 会社の別館にある幼稚園で、子供たちがお芝居をしている。お母さんたちがそれを熱心に見守っている。その輪の中に入り、子供たちに話しかけると、意外に大人びた応対をするので驚く。きっとぼくと話したことも、この子たちの成長の糧になるのだろうと、なんだか心強い気がする。

カテゴリー: | 10月7日の夢(大人びた子供) はコメントを受け付けていません

10月5日の夢(二匹のバッタ)

 市街地とも墓地とも見える場所を歩いている。ふと痛みに気づいて下を見ると、二匹の緑鮮やかなバッタが足に食いついている。取りたいが、通行人が多いので、トイレに入ろうと思う。しかしトイレからは上流マダムが続々と出てくるので、入ろうにも入れない。

カテゴリー: | 10月5日の夢(二匹のバッタ) はコメントを受け付けていません

10月3日の夢(名刺がない)

 先輩社員にくっついて得意先を訪問する。先輩が得意先の夫婦(どうやら漁師らしい)に挨拶し、納品を済ませる間、ぼくはただ後ろでにこにこしているだけだ。一応挨拶をしようと鞄の中の名刺を探すが、見つかるのは他人から貰った名刺ばかり。「あいにく名刺を切らしてまして」と型通りの挨拶をしてすまそうとするが、どうやらそんな必要もなさそうだ。無難に頭をぺこぺこさせて、得意先を後にする。

 会社に戻る。まだ社員たちは誰も出社していない。ひとりぼっちのオフィスで自分のデスクに座り、足元の箱の中をごそごそ探る。こないだ100枚名刺を注文したばかりのはずなのに、箱の中には一枚の名刺もない。また注文すればすむことだが、あまりに無駄遣いだと怒られそうだ。

カテゴリー: | 10月3日の夢(名刺がない) はコメントを受け付けていません

9月30日の夢(囲碁雑誌の編集部)

 ぼくは囲碁専門誌の編集部にいる。デスクの下に本が積み重ねてあり、それが先輩の席の方にはみださないかが心配だ。なんだか無言で怒られているような気がして、本を急いで引っ込める。

 退社しようとすると、電話がかかってきた。受話器をとると女性の声で「一色さんですね。ソコロフの言葉はいつ書いてくれるのですか」と言う。傍で男の声もしている。ぼくは「うちの雑誌は囲碁の専門誌です。ソコロフの記事は載せられません。第一、いつそんな原稿を書いてくれたのですか。出してほしいなら、今すぐメールで送ってください」と答えて、電話を切る。

 編集部を出ると、納屋のような部屋がある。ドアを開けると黒い子猫が足元にいて、しつこくぼくに飛び掛かってくる。子猫がちびなので、ぼくに被害はないのだが。

カテゴリー: | 9月30日の夢(囲碁雑誌の編集部) はコメントを受け付けていません

9月26日の夢(心はピーマン)

 ぼくの心はピーマンである。だが、その心のピーマンが汚れているのがいやでしかたがない。それで薬を飲むことにする。この薬を飲むと、時間が経つにつれてどんどんピーマンの内部がきれいになり、進んでそれを切り開こうと思うようになるのだ。実際に切り開いてみると、中はとてもきれいで心の垢はすっかり取り除かれていた。

カテゴリー: | 9月26日の夢(心はピーマン) はコメントを受け付けていません

9月22日の夢(殺人犯になる)

 都心から離れた緑豊かな研究施設に滞在している。そこでぼくは教授を殺したという罪責感にとらわれているが、現実の記憶は全くない。何食わぬ顔で、別の教授の公開授業に出席している。終わって、一度家へ戻ろうと駅へ行くが、思い直して施設へ戻る。今日はある詩の会合がここで催されるからだ。知った顔、知らない顔の詩人たちが三々五々集まってくる。畳の上でそれぞれ思い思いの格好で寝転んでいる詩人たちに、ぼくはあえて積極的に話しかける。中に殺人事件を捜査しているらしい刑事の姿もあるが、ぼくは「こんにちは」と明るく大胆に挨拶をし、相手も明るく挨拶を返してくれる。階段の途中にコインが何枚か落ちている。ぼくは「円を拾う」と「縁を拾う」の語呂合わせから、それを拾おうとするが、体勢が悪くてうまく行かず、刑事の注意を惹いてしまったのではないかと恐れる。建物の外の川の堤防のような場所にテーブルとベンチが並べられ、そこでカレーライスが提供されている。ぼくは空いている席を探して歩くが見つからず、とうとうテーブルの一番端まで行ってしまう。やっぱりぼくに席はないらしい。

カテゴリー: | 9月22日の夢(殺人犯になる) はコメントを受け付けていません

9月6日の夢(給仕をする社長たち)

 ぼくは広告プロダクションの社員だ。今日はなぜか社員全員が食事に招待されて音楽ホールに来ている。客席の一つ一つに社員たちが腰かけ、いつもはぼくらがぺこぺこしている取引先の社長さんたちが、にこにこしながら給仕をしてくれる。ぼくにも一人の頭の禿げかけた社長さんが「どうぞ」とウィスキーをお酌してくれる。しかし、慣れない所作をしたせいか、彼自身のスーツにお酒がこぼれてしまい、背後で待機していた秘書らしい男性が慌てて着替えに行かせる。テーブルにはおいしそうな御馳走が並んでおり、ぼくは早速それらに箸を伸ばそうとする。

 その途端、ぼくらのチーム・リーダーである初老の男性が立ち上がり、「ちょっと待った! みんなに話があるので、階下へ集まってほしい」と言う。しぶしぶ階下に向かったぼくらにリーダーは驚くべきことを告げる。長年の信頼関係で結ばれていた取引先が契約を一方的に打ち切り、同業他社にすべて仕事を移行させたというのだ。とんでもない裏切りだ。この接待はその罪滅ぼしとして計画されたものに違いない。

 ぼくは会社に戻る車の中から、窓越しに夕暮の空を眺める。見たこともない鳥たちが群れになって都会の空を飛び回っている。これはシャッターチャンスだ。ぼくは車外に出て、鳥たちにカメラを向けるが、なぜかこんな時に限ってシャッターが降りない。隣に乗り合わせた外国人カメラマンが「今日空いている?」と尋ねてくる。とてもフレンドリーな感じだ。ぼくは「明日なら空いているよ」と答える。

カテゴリー: | 9月6日の夢(給仕をする社長たち) はコメントを受け付けていません

8月25日の夢(洗濯屋になる)

 妻と二人で副業に廉価の洗濯屋を始めた。最初の客はマンションに住むマダムだ。洗濯代を安くしているため、汚れ落としは問題ないが、畳んだりアイロンかけができない。布団カバーを納品に行き、「包装もしないままで申し訳ありません」とマダムに手渡そうとするが、真っ黒な色をした大きな布団カバーは手に余り、どう畳めばよいのかさえ分からない。

 二番目の仕事は鍋の洗い物だ。納品に行って改めて眺めると、底に汚れがこびりついたままだ。その場で懸命に指でこすって拭き取ろうとして焦る。

カテゴリー: | 8月25日の夢(洗濯屋になる) はコメントを受け付けていません