「ライオンと魔女」

ご存じの方も多いと思うが、「イヴの娘」というのは、「アダムの息子」と共に、C.S. ルイスの「ライオンと魔女」に出てくる「人間」の別名だ。 ナルニア国に住んでいる、動物たち、妖精たち、フォーンやシレノスなどギリシャ神話に出てくる半身半獣の生き物たちにとって、人間はなるほどそう呼ばれるのも当然だ、と中学生の私は納得した。 あの本は他にも色んなことを教えてくれて、イヴがアダムの最初の妻ではなく、リリス(Lilith)という妻が既にいたのだ、と知った時は驚いた。 人間を「種」として意識した経験は、その後、SFにはまる時期を経て、今の私に大きな影響を与えているように思う。 来春、「ライオンと魔女」の映画が封切られるとのことだが、自分にとって大切な作品が映画化される、というのは、期待と不安の混じった複雑な心境である。

カテゴリー: 未分類 タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です