一段落して

やっと絵が一段落したら、先回から二ヶ月以上経っていた。 一月末の「ヒポカンパス詩画展」のために「漂流する恒星」のシリーズを描いているが、15点終えてかなりバテてきた。 時々「プロジェクトX」のナレーションを真似て、「限・界・が・近づいていた。」等と言ってみるが、あまり元気は出ない。 10点を越してからは、何か新たなきっかけを求めて東京をほっつき歩いてもみたけれど、最後はやはり自分の心の中、ひりひり独りぼっちの空気を求めている。 新宿や渋谷の歩道橋の上に居ると、特に夕暮れなんかは、容易にそれが満たされる。 東京は過酷な街でもある。  
東京国際フォーラムが好きだ。 「バブル期の象徴のような建築で嫌いだ。」という人に会ったことがあるが、あの巨大な船底を見上げていると、ひとつひとつのネジが見え、それを締めた人々のことを考える。 「プロジェクトX」の世界だ。 そして、それが元はと言えば、ひとりの建築家の「途方もない夢」から出発していることに、打たれる。 

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