3尾の金魚

 4年前、金魚を3尾飼い始めた。 黒の混じった出目金、動きのすばやい元気者、尾ひれの優雅なおっとりさん—それぞれエンゾ、ジャック、ジョアンナと名付けてかわいがっていた。 エンゾは少し大きめ、他は小さかったので、なかなかぴったりの名前だと思った。 3尾とも気持ちよさそうに泳ぎ、小さな「グラン・ブルー」の世界に、しごく満足しているようだった。 
ところが、小さい2尾はコメットという種類で、どんどん成長し、2年後にはジャックは20cm、ジョアンナ15cmになって、8cmのエンゾは遠慮しいしい泳ぐありさま、、、しかたなく水槽を大きなものに替えた。 名前もジャック親分、ジョアンナ兄居、エンゾ松とヤクザの世界になり、ジョアンナは性転換させてしまった。 
でも昨年の6月の暑い日、ジャックが死に、先日エンゾが死んだ。 大きな金魚が腹を見せて浮かんでいる様はショック以外の何ものでもなく、私はあわてて庭に埋めた。 1尾だけになってしまったジョアンナを、何を考えているのかなあ、、、と、ぼんやり見つめている。
金魚のひるね
( 作詞者 鹿島 鳴秋 作曲者 弘田龍太郎)
赤いべべ着た
可愛い金魚
お眼(めめ)をさませば
御馳走するぞ
赤い金魚は
あぶくをひとつ
昼寝うとうと
夢からさめた

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「ライオンと魔女」

ご存じの方も多いと思うが、「イヴの娘」というのは、「アダムの息子」と共に、C.S. ルイスの「ライオンと魔女」に出てくる「人間」の別名だ。 ナルニア国に住んでいる、動物たち、妖精たち、フォーンやシレノスなどギリシャ神話に出てくる半身半獣の生き物たちにとって、人間はなるほどそう呼ばれるのも当然だ、と中学生の私は納得した。 あの本は他にも色んなことを教えてくれて、イヴがアダムの最初の妻ではなく、リリス(Lilith)という妻が既にいたのだ、と知った時は驚いた。 人間を「種」として意識した経験は、その後、SFにはまる時期を経て、今の私に大きな影響を与えているように思う。 来春、「ライオンと魔女」の映画が封切られるとのことだが、自分にとって大切な作品が映画化される、というのは、期待と不安の混じった複雑な心境である。

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春の花

早春、チューリップの固い蕾みは何とも素敵だけれど、開ききると、あれは何ですか、、はしたなくて、見るもはずかしい状態に! しかたなく摘み取って、部屋に活けてみたが、見た人誰も、チューリップとは気づかなかった。
昔、友人にムスカリの球根をあげたら、お母さまがニンニクと間違えられ、揚げて召し上がったそうだ。 どんな味がしたんだろう? ムスカリの花は、花ニラと紫の濃淡でよく合う。 春が来ると、小さな花束を霊前に供えるのだが、友人のお母さまも既に故人になられた。
男の人は大抵お花見が好き。 お酒を飲むのが好きだといえば、それだけのことなのかもしれない。 でも女たちが「お花見はお弁当よ。」と、なんやかや、かいがいしく張り切ったりするのを横目に、天地ピンクの浮遊感を楽しむように黙って飲んでいる男の人、、、あんな風にはなれないなあ、、と、少しうらやましい。

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はじめまして。

「ブログ」というものが、どんなものかよく分らないまま、ちょっと覗いてみます。
はじめまして、、、
やっと花粉の最盛期が過ぎ、春風に吹かれて散歩する喜びを味わうことができそうです。
                            (ペンネーム・イヴの娘)

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昨春(2004年2月)、お誘いを受けてブログを始めました。 多くの方は日記をつけるようにブログを活用なさっていますが、私は1ヶ月に1度位しか書けません。もしあなたがとても辛抱強い方なら、ごくたまに書き足してあります。

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