鏡と恋

鏡と恋
言の葉の呪縛に恋は悲鳴あげ鏡は散華の血の跡を笑う
はだけたる浴衣纏える君の胸花弁の聖痕消ゆることなし
鏡割りアリスに会いたい悲願なの白き兎は今日の生け贄
海底を指でなぞれば石榴味君の傷口毎夜疼けり
鏡の間虚構の先の真実を我に教えよ叫ぶも欺瞞

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