虚無の詩

虚無の詩
胸の空洞に私の魂の死体
命の灯火を奪われても
暗闇で泣いてはダメ
廃人はポツリとも呟けない
孵りたい
新しい春の川辺のオタマジャクシでいいから
誰かに掬われたい
救われたい
そんな幻すら
泡沫の夢
振りきれない情熱は
もう 枕の下でガビになった
アパシーの意味を今更辞書で
調べる必要性は無駄なだけ
虚無が巨夢に膨らんで
どんなに瞳から雨を
降らせても
晴れた空は大欠伸

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